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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2026/08/03 

Vol.692 「カミン」

執筆 院長 小林真哉

『ん?院長先生はサッカーWC2026中は仕事中にカミンをしていたのか?』
私のサッカー好きをご存じのコラム愛読者の方々は想われるかもしれません。
確かに、カミンと聞けば〝仮眠〟:少し眠ること、かりねを思い浮かべるのが一般的で、
一般的に疲れた時や睡眠不足の時に適度な時間の睡眠は体に良いとされ、
頭をリフレッシュさせ、仕事の効率を上げる有効です。
近年は、パワーナップと称して仕事のパフォーマンスアップのために積極的仮眠の導入が増えています。
『そんなこと言われなくても昼食後は、今までもパワーナップしてますよ!』
なんて言われる諸氏も多いことと思います。
私自身、午後からの講演会時には、よりインパクトがあり面白いプレゼンを心掛けています。
そうでもしないと、皆さん眠くなるからです。でも、眠くなるのはそれなりの医学的な理由があります。
キーワードは覚醒に関わる脳内物質〝オレキシン〟です。
食後には血糖値が上がるとオレキシン分泌が減り眠くなるのです。
この作用を逆手にとって開発された不眠症の画期的なお薬が〝オレキシン受容体拮抗薬〟で
日常臨床では頻用されています。
身近の方でも服用されている方は多いと思われますし、実際、私の外来でも処方することがあるお薬です。
いずれにしても、パワーナップがシエスタ(スペインの2-3時間の長い昼休み)にならないように注意は必要です。
仮眠に最適な時間帯と長さは午後3時ごろで15~20分で、横にならず、静かな環境での仮眠が効果的とされています。
「ん? 結局、仮眠の話なのか!なら コラムのタイトル〝カミン〟???」
と思いますよね、皆様、ご心配なく、ちゃんと展開とオチがあります。
本日お伝えしたいカミンは仮眠ではなく〝夏眠〟です。
カメレオンの聖地マダガスカル島のラボーズカメレオンは寿命5ヶ月程度という短命で、
雨季の始まる11月に卵から一斉にかえり急成長し3月にはすでにメスが産卵を行い生後4ヶ月で自分の子供を産むそうです。
食料がなく苦手な乾季を卵の状態で約9か月耐え忍ぶ訳です。
一方、同地域に棲む他のカメレオンの厳しい乾季のやり過ごし方は〝夏眠〟
(代謝を極限まで落とし地中や湿度の高い場所で過ごす)という方法なのです。
『うーーん なんで、カメレオンからインスピレーション?』ですね。
日本に勇気と感動と今後の希望を与えてくれた森保一日本代表監督が
インタビュー『様々な対戦相手に順応し、自らを変革してカメレオンのように戦う』から
「サッカーWC⇒カメレオン戦法⇒カミン⇒夏眠…」
少々、無理筋かな~
きっと、2030年(モロッコ・ポルトガル・スペイン開催)2034年(サウジアラビア開催)には
〝まだ見たことのない景色〟を経験できることでしょう。

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