〝たらい回し〟にされる・されたなどは宜しくない事象です。
その様なことのないように、医療・介護の世界では、
医療連携や多職種連携が発達していて健康・命を繋ぐ役割を果たしています。
我々が属する豊田加茂医療圏はこの取り組みが良好に機能していると実感しています。
各医療機関には地域連携室という部署があり様々な職域が活躍しています。
今日は、そのあたりにスポットライトを当てていきます。
患者さんの動きがスムーズに医療機関へアプローチできるように各機関を繋ぐ役割を担うのが仕事で、
自院と他院・他施設をつなぐ部署となります。
病院の窓口・顔でもありますので極めて高いホスピタリティーと想いが必要ですが、
この辺りは、足助病院の大得意とするところだと自負しています。
方向性が内側・外側・両方向に浸透していることがとても大切で、
院外連携の成功には院内連携は欠くことはできません。
地域連携室には医師・看護師・医療ソーシャルワーカー・事務員…と様々な専門家が所属していますし、
薬剤師・リハビリ・放射線技師などの専門職が足しげく交流する場所でもあります。
だからこそ、院内外の多職種連携と異業種連携までもが必要なわけです。
今後の日本の社会は少子高齢化が急速に進み、足助病院の診療圏はその最先端を進んでいます。
そこで大切な概念は、〝地域包括ケア〟で、
「住み慣れた地域や自宅で自分らしく生活したい人が、必要なサービスを受けながら、
在宅で自立した生活を続けられるように地域ぐるみで支えるしくみ・体制が大切です。
我々の掲げる〝想う医療〟〝終の住処〟の体現です。
医療・介護・予防・住まい・生活支援を一体的に提供されることが求められるので、
行政や地域の教育機関・消防・警察などの枠を超えた異業種連携も大切で、
利用者さんを〝たらい回し〟することのない温かさが求められます。
ところでタイトルの〝たらい回し〟聞いてどのようなたらいの状況を想像しますか?
私自身は今ひとつでしたので、少しばかり、掘り下げてみました。
〝たらい回し〟は、たらいの使い回してとは状況が違い、
傘回しや皿回しの要領でたらいを使った曲芸に由来します。
あおむけに寝た曲芸師が、足でたらいを回し、順番に隣の曲芸師に受け渡していきます。
この様子から、物事を最後まで処理せず送り渡すので、
人や物などを一定範囲内で、順送りにすることを意味するようになったそうです。
状況が変わることなく、くるくる回されながらも次々と担当が変わる感覚です。
この〝たらい回し〟を無くす想いが、
当院の赤ひげ先生の言わんとする〝もう一歩先へのやさしさ〟なのでしょう。