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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2026/09/07 

Vol.702 「夏を超える夏」

執筆 院長 小林真哉

私の外来では診察終了時に『熱中症・ダニ・転倒に気を付けてね~、お大事に』のフレーズが春から秋の常とう句になっています。
半年近く使えるぐらいに気候が変革している感じです。
春夏秋冬をいつくしむ日本の文化は何処へです。
日本も春・秋が極端に短くなり、ほぼ二季になるのではないかとの危惧がありますが、
更に心配なのは表題の〝夏を超える夏〟が取りざたされていることです。

熱波が席巻しているヨーロッパ諸国では気温40℃が珍しくなくなりました。
日本のお隣韓国でも気温42.5℃を記録したとの報道がありました。
そのような中、海外の気象予報士などの間で、従来の「夏」という概念が通用しないほどの
深刻な熱波や猛暑を第5の季節として表現するようになった用語が〝夏を超える夏〟なのです。
この夏超えの夏は命に係わるような危険な季節です。

酷暑を乗り切るのに様々な工夫を皆さん行っていますが、その中でもエアコンの適切な使用は欠かせません。
ところが、記録的な熱波や山火事が頻発しているヨーロッパではエアコンがそこまで普及していないという事実を皆さんご存じですか?
旅行先の気候を調べて服装を工夫していくのは常ですが、
エアコンの有無についてを確認しておくことは今後は必須になるでしょう。

ちなみに、日本・米国・韓国、台湾、シンガポールなどの都市部のエアコン普及率は80〜90%以上ですが、
北・西ヨーロッパでは10〜30%程度とされています。
但し、元々暑いインドやアフリカは5-10%です。
日本国内での旅行ではご心配はいりません、
何故なら、暑い京都府は97.5%、大阪府は97.4%、兵庫県は96.8%と高い普及率です。
一方、涼しく低湿度の北海道15.8%、東北40%程度です。

ふと思い出しました、今から約20年前に足助病院に赴任してきたころ
『家にはエアコンは無いよ…冷房なんぞいらんよ、涼しいからね』
という会話が外来でなされていました。7-8年ほど前よりは
『ついに家にもエアコンを付けたよ…まあそんなに使わんけどね』
という会話に変化してきていました。そして今、
『一日中エアコン付けて外には出ないようにしている!』

当診療圏にも〝夏を超える夏〟が着実に到来しているのを実感する今日この頃です。  
『熱中症・ダニ・転倒に気を付けてね~、お大事に』

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