進化圧の本質は自らを高めるために、自らに課す圧力です。
だからこそ、自己客観化が必要で他の評価が大切なのでしょう。
ただし、その評価の捉え方・見方によっては自らに過大な圧力をかけてしまい不幸な結果になりえます。
だからこそ、年長者・経験者が的確な助言や姿勢を示すことが大切です。
かつての
コラムVol.524 モダンなエルダーで書いた
いわゆる優れた判断力・本物の洞察力・高い心の知能指数(EQ)・俯瞰的な思考力・そして奉仕の心を持ち、
知識は語るが知恵は聞く年長者の存在も大切です。
このコラムはある報道に触れてから頭の中に降りてきました。
「人生初めての進化圧とは? 受験だったのかもしれないと」
きっかけとなった記事とは人口14億7600万人の大国インドの受験事情です。
同じく人口14億人の大国中国の受験事情についてはかつて
コラムVol.210 ガオカオで触れましたので是非お読みください。
今日は、インドの教育制度ですが、初等学校(1~8年生) 6〜14歳、中等学校(9~10年生)15~16歳、
上級中等学校 (11~12年生)17~18歳 で義務教育は6〜14歳までの8年間です。
ここから大学に入学するのは統一テストがあり競争を勝ち抜かなくてはなりません。
カースト制や多すぎる人口問題から貧困や差別から抜け出すにはより良い大学に入学することが求められるからです。
特にIT業界は職業カーストの枠を乗り越えられ才覚と努力で社会的な成功と高給を手にするチャンスがあり、
IT企業の成功者が多いインド最難関のインド工科大学は倍率100倍だそうです。
ちなみに、インドの医学部受験は、220万人以上が受ける国家統一試験「NEET-UG」を通過する必要があり、
定員約13万人に対して競争倍率が15倍を超えます。
一方、日本の医学部の定員は9300-9400人で、倍率は3-5倍ぐらいでしょうか?
ただ日本でも、試験の時期や大学によっては受験生が集結して100倍を超えることもあります。
インドと違い一発勝負ではなく、掛け持ち受験もあるので一概に比較はできませんが、
中国のガオガオやインドの国家統一試験は一発勝負なので進化圧は半端ないかもしれません。
私も42年前、どの程度の進化圧を受けて医学部受験に臨んでいたのかどうかの詳細な記憶が定かではありませんが、
今は医師という職業を天命と思いこの時の進化圧に感謝しています。
「好い加減の進化圧を模索して今日も愛すべき職員と共に過ごしてきたい」
思えるようになったのも齢60歳、還暦のもたらした賜物でしょうか?