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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2026/09/24 

Vol.706 「受援力」

執筆 院長 小林真哉

今年還暦を迎えた私は、院長としても在任期間の折り返し地点を迎えています。
コロナ禍を筆頭に様々な局面に対峙してきた私は、
その過程で出会う人からはプライスレスな価値ある影響を享受してきました。
職員と共に、足助病院という組織に残してきたものをすこし振り返ってみました。
わかりやすく3つほど・・

一つ目は、少しでも足助病院を多くの人に知っていただきたいという、
足助愛の集合体企画である〝足助病院ブランディングプロジェクト〟です。
プロジェクトを中心に私自身および足助病院自体の交流世界は大きく広がり、認知度が高まりました。
本当の多職種・異業種連携の具体的な産物であり今後の足助病院の羅針盤となるものと信じています。

二つ目は、〝外へ出ていく病院:訪問在宅医療の展開〟です。
〝鍬先診療〟と呼ばれ一世紀ほど前より行われていた農村部での訪問・在宅診療、
早川名誉院長が特に尽力した終の住処での温かい診療を体系的に整理し、
在宅療養拠点病院としての機能を若者と共に確立しつつあります。

三つ目は、〝転ばぬ先の杖としての病院:足助病院リハビリ強化企画〟です。
〝リハビリで地域を活性化する〟という想いから、医療に至る前の段階での地域住民のADL/QOL向上に尽力しています。
伝統的に地域へ出向いての啓発活動やロコモ教室・脳生き生きなど、
人としてのADL/QOLを維持し、健康・幸福寿命延伸に繋げる活動をしてきました。
現在は、院内の通所リハビリ・リハビリ入院治療はもちろん訪問リハビリ等、幅広い院内外のサービス展開しています。

どの項目をとっても、個人や一組織で成し遂げられるものではありません。
多くの方や組織の応援・助けによって成り立っています。
本当に多くの援助を受けていることに改めて感謝するとともにこの援助を受ける力〝受援力〟を再認識しました。
〝受援力〟は災害時に耳にする語句ですが、困ったときに他者からの助けや支援を素直に求め受け入れる力のことです。
足助病院の〝贈与の広場〟は〝お互い様〟を体現した姿の1つです。
もちろん有効な援助を的確に享受するには日頃の努力・準備・顔の見える関係性が不可欠ですが、
足助病院はこの力が強いのだと自負しています。
勿論、いつも援助を待っているわけではありません。
2025年からは医療DX/AI/ITの導入を試み、
医療MaaSなどの新たな医療の形をこの素敵な山あいの地域に展開していきたいと
職員と共に奮闘する意義ある充実した日々を送りつつも〝受援力〟も高めている今日この頃です。

2040年の足助病院のたたずまいを夢想しながら…

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