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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2026/09/28 

Vol.707 「朝定食 情景」

執筆 院長 小林真哉

最近は地域のために、病院が外に出ていく医療や通院負担を減らす医療について勉強しています。
今後の医療は人員の問題等からもITの力を借りないと成立しないの事実ですが、
利用者さんの使い勝手をよく考慮しなければいわゆる宝の持ち腐れとなるので注意が必要です。
ITの力を借りるにはスマートフォンやタブレットなどの機器にある程度操れないと難しいという現実があります。
そんな思索を廻らす中で改めて想いを新たにする出来事に遭遇しました。

まずもってなぜタイトルが〝朝定食 情景〟なのかですが、
コラムをお読みいただいている方はお分かりだと思いますが、
私は、筋肉貯金(コラムVol.626 貯金考参照)のため筋トレを行っています。
週末の時間のある時などは、いつものように早起きしてトレーニングジムに行くことが往々にしてあります。
その後、某チェーン店での和定食を摂ることを密やかな楽しみとしております。

そんなある日の週末の朝の出来事です。
私がいつもの注文をして食事を待っていた時、仲良し老夫婦が隣の席に座られ会話を始めました。
『あんたは何を食べる~ 私はこれかな。でもご飯は少なくして欲しい』
『そうかい、私はこっちにしようかな…でもね~ ここの注文は機械だね~』
『私たちこれは苦手で出来んがね… 店員さんを呼ぼうか…』
最近よくあるタブレット形式の注文ですね。
当然のように〝店員を呼ぶ〟との項目もありますが、機器そのものがつけなければ意味を成しません。
『すみませ~ん! 私たちこの機械が使えないのでお願いできますか…』
『はーい』と元気よく老夫婦の元ににこやかにやってきたのは、
胸に初心者マークを付けた可愛い小柄な外国人の店員さんでした。
『どうされました?』
『私たちは○○が食べたいんだけど教えて下さるかね。
 それとごはんを残したくないの少なくしてほしいんだよね。あと、うなぎってあったのかな~
 あの可愛い□□という女優さんが宣伝している奴だよ』
僕は心中「その女優さんは□□さんではなく☆☆さんだよ」とつっこみです。
店員さんの対応は心地よく、同じ視線で老夫婦と一緒に楽しそうに会話しながら、注文を完了させました。
老夫婦は希望の食事が到着し、仲睦ましく会食されていました。
「あー、これが現実だろうな。
 我々が展開していく遠隔医療なども利用者目線をより取り入れなくはダメだな」
と深く考える素敵な朝食の情景でした。
現在、豊田市行政と取り組んでいる2040年に向かう地域医療構想では地域住民の方々の生の意見の反映が極めて重要です。
今後、アンケートやヒアリングを企画して参りますので、皆様、自分事として温かなご協力をお願いいたします。

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