9月8日に愛知県にかかった線状降水帯による集中豪雨は様々な都市型災害を私自身、身をもって知る機会となりました。
名古屋市で時間104.5ミリの猛烈な雨を観測し約100万人に緊急安全確保が発令されました。
名古屋駅を利用する仕事が重なっていたら、帰宅困難者になっていたと思います。
災害支援ボランティアや災害医療支援チーム参加で災害の恐ろしさは認識しているつもりでしたが、
災害訓練と支援は災害発生時の前後の時間軸であることを再認識しました。
今回の豪雨で無理をしたつもりは毛頭ありませんでしたが、
車での帰宅時に冠水した道路を走行せざるを得ない状況となり立ち往生等のリスクを実感し、
結果的に水深10-15センチほどの幹線道路で渋滞する車列の中にいることを経験しました。
その状況になったらどうすることもできず、深みがないことやエンストを起こす車がないこと、
雨が強まらないことなどを祈りながら、地名に“山”や“丘”が付く地区を目指したところ幸い冠水地帯から脱出することが出来ました。
どの時点で、移動をあきらめ状況が落ち着くのを待つべきだったのかを今後、自分なりに分析しようと思います。
2023年6月2日の愛知県東部での豪雨による浸水や土砂崩れ発生や
2000年9月11日の名古屋市周辺で1日降水量428ミリを記録する猛烈な大雨で被害をもたらした
東海豪雨なども様々な教訓をもたらしていますので、生かさなくてはなりません。
さて、今日のコラムの表題“気候移民”ですが、少々スケールの大きな話題となります。
“気候移民”とは干ばつや洪水など異常気象によって故郷に住めなくなり別の場所に移住せざるを得なくなった人々を指します。
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)HPによると
【気候変動、異常気象に関する3つの重要な数字 75% 2億5000万人 8600万人
・世界で避難を強いられている人々の約75%が気候変動の深刻な危険にさらされている
・過去10年間で気象関連の災害により約2億5000万人が国内避難民となっている
・8600万人を超える難民・国内避難民等、故郷を追われた人々が気候変動の災害リスクが高い
~極めて高いレベルにある国々に居住している】
とあり想像を絶する数字です。
このような地域は気候変動・異常気象によるとされる極端な干ばつ、そして大雨・洪水という水に関わる災害に見舞われているのです。
最後に、身近な河川・洪水・大雨浸水・に関する気象用語を少し整理しておきます。
〇増水:平常の水位よりも水かさが増すこと
〇浸水:ものが水にひたったり、水が入りこむこと
〇冠水:農地や作物、道路が水をかぶること
〇氾濫:川の水がいっぱいになってあふれ出ること
〇内水氾濫:河川の水位の上昇や流域内の多量の降雨などにより、河川外における住宅地などの排水が困難となり浸水すること
〇洪水:河川の水位や流量が異常に増大することにより、平常の河道から河川敷内に水があふれること、
及び、堤防等から河川敷の外側に水があふれること。
線状降水帯や台風発生時にはニュースで頻用される可能性がありますので覚えておくと役立ちます。
もはや“備えあれば憂いなし”では現代社会は済まされなくなってきました。