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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/04/27 

Vol.100  「至極」

執筆 院長 小林真哉

日々の仕事に追われ、私としたことがうっかりしていました。
しかしながら、当院職員H君はよく理解していますね・・私の性格を。

H:『院長、4月27日月曜日のコラムは先生の100コラム目ですね。なにか特別にメッセージ込めますか?』
・・・以前より書き溜めていたコラムの中に100編目にピッタリなものがありましたのでこれにしてみました。


至極の○○・・等、時々耳したり目に触れたりするフレーズですね。
「至極」を調べてみると極限・極致に達していること・この上ないこととありました。なんだか目指すところの先にあるもので最大のモチベーションになりそうです。
足助病院でも『想う医療』を掲げて我々のできうる至極の医療を目指しています。まだまだ概念的で実現方法・実現期間等は未確定です。
まあ、だからこそ楽しみながらやれるのかもしれないかなと思いを巡らせていました。
そんな折、至極・至極・至極・・・ん?もうすでに足助病院にあるではないですか、至極が・・・

当院は、僕自身2013.6竣工時まで新足助病院の建築委員長として携わり、病院の配置・動線等をスタッフと喧々諤々議論し、いいものにしたとの自負があります。
元々は、将来を見据えてのミッションであり『全てを皆に任せる』と名誉院長の早川先生の下命のもと粉骨砕身?(楽しんで)やった思い出深い想いのこもった病院です。
そして最後の最後に早川先生が『外壁の色と外のロゴは僕が決めるよ』と決められたのです。その当時はあまり意識することはありませんでした。
その後月日は流れ、病院紹介時に『この特徴ある漆黒の建物で温かい医療を提供していきます。』のようにお話ししてきました。
当院のホームページを見ていただくとわかりますが、外壁は特徴的で味のある黒色にみえると思います。
ところがですよ、実は、当院の外壁の色は黒ではなく紫であったのです。そしてその名前が至極色なのです。
そうだったのか、そこまでの想いが込められている建物なのだと想い気を引き締めなおす日々です。

僕の興味のある気象の世界では日の出前や日没後の空の明かりで地上が微妙に明るい状態を薄明と言います。そして、秒単位で色調が変化します。
眞にこの時の薄明の空の色が至極色なのです。そんな神秘的な空ありますよね。
それを知ってから足助病院を見ていると、素敵な色だな、素敵なネーミングだな、名前負けしないようにガンバローと思うのです。
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