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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/05/18 

Vol.105  「ヘルスリテラシー」

執筆 院長 小林真哉

Covid-19の影響で、仕事もテレワーク休日は自宅で過ごす方々が増えていることと思います。
現在、様々な媒体で自宅での気分転換のための運動をする方法や娯楽を楽しむ方法が提供されています。
日本人は国の施策として2000年より行われた【健康日本21】の啓発活動で、健康に対する意識が高まったとされています。
現在は、この知識を実際の行動に活かし健康につなげる様々な試みが各所でされています。
足助病院でも日頃から、病院内外で文化的・啓発的な講演活動・リハビリ・脳トレーニング等の仕掛けを多く行い地域の皆様方と交流 『ソーシャルキャピタル』(コラムVoL.104をご参照ください)を強めているわけですが、その活動がほぼできないのです。

今日のコラムのお題は『ヘルスリテラシー』ですが、簡単にいうと
“個々の方が必要な健康の情報・サービスを受けて理解し行動する力” です。
蛇足ではありますが、「リテラシー」は「◯◯リテラシー」という形で使うことが多い言葉で、◯◯には特定の分野の名称が入り、◯◯に関係する知識や活用する能力のことを指す言葉です。
ですから、『ヘルスリテラシー』とは“健康に対する心構え”ですね。

日頃は、健常な方々でも心身ともにバランスを崩しがちですが、私たち足助病院のご高齢な利用者さん達に想いをはせると少々心配な部分もあります。
でも日々外来で声をおかけすると、多くの方から元気な返事が返ってきます。
「どこにも出られないので、一日中、農作業に精を出して 腰やら肩が痛いわ」と
農業は言うなれば 『当地域の重要なヘルスリテラシー』なのだと思わされる一コマでした。
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