MENU
green

足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/06/01 

Vol.109  「雪冷房」

執筆 院長 小林真哉

先週のコラムで触れましたが今年の夏は暑くなりそうです。そんな時大活躍するのがクーラーです。
医療の世界でも熱中症予防のために適切にクーラーを使用することが推奨されています。
最近は高性能の電化製品があるので心地のよい冷房設備も多くなりましたが、山や清流に出向いたときのマイナスイオンに満ちた森林浴の清涼感は何にも代えがたいものです。
今年もそんな日が早く来るのを心待ちにしている今日この頃です。
自然のクーラーに想いを馳せていたら興味深い記事に行き当たりました。

皆さま、ご存じですか今の時代でも雪を冷房に利用していることを。
雪冷房は、電気の代わりに雪解け水の冷気を使ってエアコンの循環水を冷やす仕組みです。
山形県の川西町の複合文化施設では敷地内の貯蔵施設「エコスノードーム」に雪を千トン近く貯蔵し、冷房を400~500時間程度稼働させることができるそうです。
電気代を年間約40万円削減できるそうですが、今年は記録的な少雪の影響で、毎年千トン以上の雪をためていた貯蔵庫が現時点で空の状態となり雪冷房が使用できず2008年の稼働以来、初めてのことだそうです。
コラムVoL.81 暖冬で述べた雪不足はいろいろなところに影響を及ぼしています。
本来であれば、4月、5月にゆっくり雪が解けてダムを満たすはずの水がほぼダムに入っているため、貯水率はどこもほぼフルの状態。河川への放流を絞っているため川の生き物にも影響がでていると国土交通省のHPにも記載がありました。

降雪量一つとっても、春夏秋冬一年を通じて影響を及ぼしていることをつくづく実感するコラムとなりました。
  
コラム一覧へ戻る