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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/06/15 

Vol.113  「エッセンシャルワーカー」

執筆 院長 小林真哉

新型肺炎関連のニュースの中でよく聞かれるフレーズの一つに〝エッセンシャルワーカー〟があります。
ライフ・インフラとメディカルとを支える様々な職域のことで、小売・販売(スーパーマーケット・コンビニ・ドラッグストア)、物流(配達・デリバリー・トラックドライバー・倉庫)、医療・福祉(看護・薬剤師・介護)、農業等、どの一つが欠けても通常の社会生活が送れなくなり改めていかに人に支えられているかを考えさせられ、まさにエッセンシャル(欠くことのできない)なのです。
我々医療・福祉領域もエッセンシャルワーカーの一員であり、それぞれの役割・規模・能力に準じて日々精進しています。
その奮闘に世の皆さんが想いを寄せ、それを表現する様々な試みがあります。
医療従事者への敬意と感謝の意を示す「ブルーライトアップ」「クラップ・フォー・ケアラーズ」がなどで、先日はブルーインパルスが東京を飛翔しました。
当院にも温かい言葉と共にパンや牛乳の差し入れ等がありました。
また、行政・企業・JAからは各種医療資材の供給があり、大変助かっています。
私個人は、外来診療時の元気な患者さん達の何気ない会話に癒されています。
私: 「今回は、如何でしたか? どうしてもこもりがちになるよね。」
患者さん:「ん? 特には変わりないよ、けど、田植えで少々疲れたわ。先生も気を付けてがんばってくださいよ。足助病院が頼りだから」
先日は妙齢のお姉さまが、もじもじと「先生、使ってみて、作ってみたのよ」と手作りマスクをおいていかれました。
Vol.110コラム「想うマスク」と共に、院長室にて対面で仕事をするときに使用しています。手作りマスクをしていると、お互いに何ともほっこりして穏やかな時間が流れるような気がします。

今後、「新しい生活様式」の下、社会生活様式が変化していくと思います。
エッセンシャルワーカーの一員として、日々変革していく医療の世界に順応した足助病院を運営していかねばと想いを馳せる日となりました。
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