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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/06/29 

Vol.117  「そろり、そろり」

執筆 院長 小林真哉

皆さん、“そろり、そろり”のフレーズは狂言の世界の言葉であり、お笑い芸人のチョコレートプラネットの芸でもご存じだと思います。
意味的には、静かにゆっくりと動作が行われるさま・すべるようになめらかに動くさまを表現する言葉です。
緊急事態宣言も明け、他府県への移動も解除され、今後、海外との往来も解除されていくことでしょう、行政の制限解除はまさに“そろり、そろり”だなと思います。
スポーツイベント・学校の授業等も、屋外競技から始まり屋内競技へ徐々に(そろり、そろり)と展開していくことでしょう。
6.19にはプロ野球も開宴し、『フライデーオベーション』が行われていました。
足助病院でも、近隣の小学校の生徒さんから心温まる感謝のお手紙が届いています。
一方、個々の人の動きは比較的早く、百貨店等の商業施設、観光施設、宿泊施設も賑わいを取り戻しつつあるようです。
とはいえ、この3か月で蒸発した需要の影響が出るのはこれからのような気がします。私自身は病院管理者として日々、数字とにらめっこです。

新しい生活方式での未来が始まります。
プロ野球では選手間のハイタッチはなくエアータッチでした。(原監督のグータッチもエアーであったようです) こんな風な所作が当たり前の世界になっていくのでしょう。
足助病院でも強力に推進しているリモートの世界が当たり前になるでしょう。
その中で、足助病院最大の特徴であり武器でもある
“ヒトとヒトが近い医療”(想う医療:共想し共創しながら降り注ぐ想いで人の心を波立てる医療)
を紡いでいく新しい足助版医療様式に想いを巡らせる日々です。
ヒトとヒトの繋がりに欠かせないものの一つに会食等がありますが、安倍首相も3月18日から3か月ぶりに会食を解禁したとのニュースを見ました。
飲食等の会合も様々な工夫をして楽しんでいければと、7月中旬から職員との病院食を食べながらの院内で3密無しのランチミーティングを始める計画を立てています。
最近、ちらほら職員の反応が耳に入ります。

職員: 『院長と何を話せばいいのかな?』  ;いやいや世間話でいいのですよ。
職員: 『タコ焼きパーティーがいいけどな』 ;お友達とやってください。
職員: 『お代わりはできるのかな?』 ;いやいや 食べ放題じゃないのだから。
職員: 『温かいおそばが、いやざるそばが・・・』 ;そんなに選べないって。
職員: 『カレーは甘口で、いや3辛ぐらいで』 ;ココ壱に行ってくれるかな。

こんな風に話題になって盛り上がって足助の風度(コラムVol.60ご参照ください)を醸成させるのが院長の野望です。
これも足助病院版・新しい生活様式ということで・・・
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