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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/08/03 

Vol.126  「講義と議」

執筆 院長 小林真哉

職域柄、様々な場所で講演・講義をすることが多いです。
今はほぼパソコンで入力するので自動変換され迷うこともありません。
しかし、先日、大学からの依頼で「先生、5月に医学部生2年次に・こうぎ・お願いできますか」とのお話がありました。
メモを取りながら、大学2年生、地域医療講義と書いたとき一瞬迷いました。講義? 講・・・議? いやいや講義だ。

そこでふと思いました。
「講義」の「義」はなぜ「議」でないのだろうか? そこで調べてみました。
「講」は説明するという意味で、「義」は正しい行いや考えを指す言葉です。
すなわち「講義」は、「正しい行いや考えを説明する」という意味になります。
一方、「議」は「物事の意味を説明して討論する」という意味です。
ですから“「議(審議)」を「講ずる(講究)」”では意味をなさないわけですね。

変わって会議ですが、「会」は集まること。「議」は話し合う。(議論の「議」)
『会イテ議ス』 人が集まって話し合うこと。ですから、ぎは「議」なのです。

『ふむふむそういうことか』と納得して、講義の資料作りに取り組んでいます。
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