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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/08/06 

Vol.127  「ごっぱっぱ」

執筆 院長 小林真哉

なんじゃこのタイトルはでしょうか。
いよいよ梅雨が明けました。今回は梅雨明けに関する豆知識です。(豆ではなくマニアックな知識ではないかとのご指摘がちらほら聞こえてきそうですが)
そもそも梅雨明けですが、曇りや雨の日が少なくなり、晴れの日が多くなると予想されて天気図的には梅雨前線が北上して太平洋高気圧が張り出して来ると『梅雨明けしたとみられる』と発表されますが、気象庁には厳密な『梅雨明け』の定義はないようです。
そして、気象予報上でとても大切なのが天気図です。天気図にも様々なものがありますが、皆さんがご覧になっているのが地上天気図ですね。
梅雨の時期は上向き(北向き)の赤い円とした下向き(南向き)の青い▼が西から東に日本列島を横断している線上に並んでいる図をよく見られることでしょう。
総称は停滞前線でこの時期は特に梅雨前線と呼ばれています。
この前線に向かい太平洋側から温かく湿った空気が送り込まれることと、西から周期的に低気圧が来ることが梅雨の時期の大雨の要因です。
そして気象は上空10000メートルまでを含めての立体構造で変化しているので、各々の高さで天気図が存在する訳で、それが高層天気図と呼ばれるものです。
ついつい、解説になると長くなってしまいますが、今日は〝ごっぱっぱ〟でしたね。
気象予報士の間で「梅雨明けの目安」となる一つが、上空5880mの等高線(500hPaの高層天気図に現れます。ご興味のあり方は気象庁HPまで)で〝ごっぱっぱ(=5880m)〟が現れると夏だと言われているのです。

新型肺炎はまだまだ、終息の兆しを見せません。
皆様の新しい生活様式を守る姿勢が終息に導きます。
一致団結してこの緊急事態に備えましょう。
足助病院でも、〝コロナ明け〟を祈念し日々精進を重ねていきたいと思います。
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