MENU
green

足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/08/17 

Vol.129  「滝のような雨」

執筆 院長 小林真哉

皆さん最近の気象情報のアナウンサーの文言に『滝のような雨にご注意ください』のフレーズがしばしば出てきているのを意識されたことがありますか?
僕自身は、その分野に興味があるのでなんとなく耳に残りますが、「以前は、ここまでの表現はあまり耳にしなかったはずだけどな」と思うことがあります。
昨年のコラムVol.20〝強い雨・強い風〟のなかで気象用語の強い雨は、
〝1時間雨量が20mm以上30mm未満でどしゃぶりの状態で車ではワイパーを速くしても見づらい状況〟
であることを記載しました。
少しおさらいですが、気象の世界では雨の強さと降り方には5段階あります。
やや強い雨⇒強い雨⇒激しい雨⇒非常に激しい雨⇒猛烈な前です。
また、それぞれに人の受けるイメージの表記もあり、非常に激しい雨が滝のように降る(ゴーゴーと降り続く)なのです。
とても車の運転はできません。
自分自身の経験からの一場面を切り取ってみました。或る日の午後。
「さて、そろそろ大学での会議に向かうか。あれっ、何だか西の空が半端なく黒いな、少し、急がないと強い雨になるぞ」
と、足助病院を車で出発して猿投グリーンロードに入ると、西広瀬を過ぎた頃からぽつりぽつりと雨が・・・
「やはり、半端なく積乱雲が発達しているわ。雨だけでなく、強風・落雷にも気を付けて、安全運転でグリーンを早く抜けてどこかで雨宿りだ。」
と、思った矢先、雨は急速に強い雨から激しい雨に変化していきます。ワイパーも最速でギリギリ視野確保、隣の車線を車が通ると水しぶきで視野不良に。
「あー 西広瀬でやり過ごすべきだったか・・・」
最近、こんな思いをすることがたまにあるようになりました。
明らかに気象状況の変化が劇的に変化しているのを実感する今日この頃です。
これから、夏本番~秋の台風シーズンに掛けて風水害のリスクが高まります。
そしてその原因が雨なのです。皆様もくれぐれもご注意ください。

※因みに最強グレードの猛烈な雨(80mm以上/h)のイメージは息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感じる。
コラム一覧へ戻る