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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/08/24 

Vol.131  「ライフセーバー」

執筆 院長 小林真哉

こんなところにも新型肺炎コロナの影響が出ています。
新型肺炎の影響下、海水浴場も3密を回避できない等の理由から閉鎖されている所が多いようです。
当然閉鎖されていればライフセーバーの配置等の安全対策は取られないことが多いでしょう。
そんな中でのちょっとした気のゆるみが水難事故につながり救出の遅れにつながるようです。
それに加えて今年の夏の異常な暑さも誘因になっています。8月17日の午後0時10分浜松が41.1度を観測しました。
愛知県境(西)からの風によるフェーン現象が原因ではないかと考えられているようです。( フェーン現象とは山越えの吹き降りた高温の風で気温が上昇することです。)
こんな気象状況ではどうしても水遊びをしたくなります。
先述の海水浴場の閉鎖の影響で涼を求めて山・川に出かける人が増え「昨年と比べてかなり速いペースで川の事故が起きている」との報道もありました。
身近な当院の診療圏でも矢作川の一部では河原への入場禁止の施策がとられているようです。
因みに、表題のライフセーバーですが、水辺の事故を防ぐ為に、海やプールなどで監視や指導やおぼれた人の救助などを行う方々のことです。
名乗るには資格試験があるようで、基本的な資格の【ベーシック・サーフ・ライフセーバー】は受験資格が15歳以上(中学生を除く)、50m/40秒以内、400m/9分以内、潜行/20m以上、立泳/5分以上、ウォーターセーフティおよびBLS資格を取得している方(BLSとは、心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置のこと)となっています。
様々な資格にも興味がある私ではありますが、ライフセーバーに関しては、受験資格が15歳以上であることとBSL資格保持以外はどうにも救助される側の人だなと自覚せざるをえないようです。
今回は、自分自身が〝地域医療のライフセーバー〟としてできることに想いを馳せるコラムとなりました。
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