先日のコラムで春雨について記載しました。
その時、原材料についていろいろ勉強していてふと医療材料の一つ「オブラート」がおりて来ましたので今日のコラムの題材としてみました。
春雨の原材料はデンプンです。そのデンプンですがいろいろな種類があります。
例えば、コムギのデンプンはういろう・葛餅に、サツマイモのデンプンは春雨、ジャガイモのデンプンは製菓用・オブラートのように用途に応じて使用されています。
Vol.41 で触れたタピオカはトウダイグサ科のキャッサバの根茎(こんけい)から作られるでんぷんです。
でんぷんは医薬品上で、錠剤の賦形剤、抗生物質の発酵培地原料など、吸収効率アップ(可溶化)、各種色素やサプリメントの安定化(外部 刺激からの保護)、口腔内崩壊錠などの異味の抑制などの多くの用途に使われています。
先述のオブラートですが口腔内崩壊錠・糖衣錠の発展や薬剤の形状の工夫・縮小化により出番が少なくなっているような気がします。
そのような中でも、時々耳にするのが漢方薬を服用するときに使用している患者さんの声です。以下の方法で使用されているようです。
①オブラートに薬を入れる(量が多い場合には包める量を加減)
②小さく折りたたむ(今は袋状のオブラートも売られていますね。)
③水の入った容器にいれ10秒ほど揺らすとゼリー状になる
④このまま水と一緒に飲む
こんな感じだとつるんと飲めるようです。
むせには重々気を付けて試してみるのもいいかと思います。
春雨→でんぷん→オブラート(医薬品)とあまり関連なさそうなものでも、意外に勉強してみると面白いものだなとコラムにしてみました。