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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/09/10 

Vol.136  「発想の転換」

執筆 院長 小林真哉

病院長という管理者の立場上、病院のお財布事情も管理しなくてはなりません。
院長就任2年目になり大分お金の流れがわかってきましたが、根が凝り性なので最近は職員を巻き込んで(またか・ですな・)、経済学・経営学・医療経営学等の本を買い込んで輪読しています。
言い出したからには、購入した書籍を最初に読破すべきと考えていますので、熱帯夜と相まみえて目がしょぼしょぼする日々を過ごしています。
最近のニュースでは、新型肺炎コロナの影響によるあらゆる業態への経済的打撃の大きさ伝えており、我々、医療業界も例外ではないなと気を引き締めています。
一般的に、出費が多ければ倹約してかつ収益を増やす努力をするのがセオリーです。
国の施策でも、赤字国債に始まり、復興増税、消費税増税等の施策が導入されてきました。
となると、今、様々な領域に補助金等が導入されているわけですから、いずれ補わなければいけないことになりそうなのかな、・・・増税という形で負担しなくてはならないのかもしれないなとも勘案します。
そんな中ニュースで報じていたのは、ドイツでメルケル首相がこのコロナ経済危機の打開策の一つに付加価値税(日本でいう消費税)を下げたというものを目にしました。
7月1日から半年間の限定措置として、消費を後押しするために付加価値税の税率を引き下げ経済の回復につなげるとありました。
元々、ドイツの付加価値税の税率は「19%」で、これが「16%」に引き下げられ、食料品などに適用されている軽減税率は「7%」から「5%」になったそうです、経済効果は、食料品よりもやや高級品のほうにでてきているとのことでした。
半年後の効果が期待されます。成程、税金を下げての波及効果を狙うわけですね。
マクロ経済学も興味深いです。さて、今日はどの本を・・・・・
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