『今日の院長コラムタイトルは熱と温か?なんだろね』
なんて私のコラムを楽しみにしてくださる方が思っていただければタイトルとしてのつかみはOKです。
実は今日のコラムのテーマは台風です。
最近は、9号10号と発生するたび勢力が強く多大な被害をもたらしています。
当院近隣でも川の支流の氾濫・土砂災害等が身近な出来事となってきています。
テーマの台風について簡単に解説しますと、「熱帯の海上で発生する低気圧で北西太平洋または南シナ海に存在し最大風速がおよそ17m/s以上のもの」と定義されており、暖かい海面からの水蒸気が凝結して雲粒になるときに放出される熱をエネルギーとして発達する〝熱帯低気圧〟の仲間なのです。
一方、通年でよく耳にする低気圧とは〝温帯低気圧〟のことで、(北半球では)寒気と暖気との境となる中緯度で空気が混ざりあおうとして渦を巻き発達して出来、南北の温度差があることが大きな特徴です。
そうなのです、熱帯低気圧は暖かい空気のみで、温帯低気圧は暖かい空気と冷たい空気によって構成されているのです。
更に、台風と温帯低気圧には関連性があり日本付近に接近すると上空に寒気が流れ込み次第に台風が温帯低気圧に変わります。
Vol.139 で取り上げる予定のレモネードではありませんが、熱いレモネードがちょうどいいあんばいの温かいレモネードになったらほっと一息でしょう。
しかしながら台風の場合は、前述した通り熱帯低気圧から温帯化して温帯低気圧に変わってからも風雨が強く、油断はできませんので気を付けましょう。
また、夏の台風は北抜けることが多いですが秋の台風は偏西風に乗って日本列島を横断する形で北東に進む事が多いです。
秋には秋雨前線と台風の気象情報にアンテナを張って風水害に備えましょう。