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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/11/05 

Vol.151  「へき地巡回診療にズームイン」

執筆 院長 小林真哉

参加者「ん? なんじゃこりゃ? テレビか? なんか話しとるがな・・・」
職員 「今、足助の院長と回線をつなげていますので何かお話してみてください」
参加者「・・・・・・・・」
職員 「あ・・・ 行っちゃいましたね・・・」

足助病院はへき地拠点病院として年間20数か所のへき地巡回診療を行っています。医師・保健師・検査技師・放射線科技師・リハビリ技師・事務員等様々な職員がチームを組んで出かけます。
研修医・専修医の若手医師にとっては、医の原点を垣間見られる新鮮でかつ魅力的な診療経験の一つです。各種身体測定、採血、採尿等の検査や体組成等の検査を行い、保健師の指導や若手医師の医療相談・講話もあります。私自身も実際に参加していましたが、全ての回に参加できるわけではありません。そこで今年度から導入したのが、へき地巡回診療に行った先と院長室をインターネット回線で結びテレビ会話をする試みです。
その時の会話の一コマが最初の会話です。

様々な機器の準備から、通信状況の確認、通信を利用する会社の選定等、職員は僕の強力なプレッシャー?の中、楽しく?やってくれました。
ハード面は大体そろいましたが、最初は、上記の会話のようになかなかお付き合いしてくれませんでした。
しかしながら何でもあきらめることなく地道にやることが成果を生みますね。職員の呼び込みの妙もあり、少しずつテレビの前に座ってくださる方が増えてきました。

「ありやー なんだね これは あれっ 院長先生が手を振っとるがね」
「こんにちは  足助病院の小林です   今日はご苦労様です」
「こりゃー  院長先生  御苦労なことです」

こんな会話もできるようになってきました。
ほんの数分の会話でも地域と繋がっている実感が湧きます。
これからも、様々な仕掛けを展開していきたいと思いますのでお付き合いの程よろしくお願いいたします。

※ 因みに今回使用している会議システムがZoom(ズーム)というものでしたので、表題はへき地巡回検診にズームーインとしてみました。
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