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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/12/03 

Vol.158  「YELL」

執筆 院長 小林真哉

『YELL? 院長、エールでいいじゃないですか?』
と職員が思ったかは置いといて。

NHK連続TV朝ドラの「エール」が11月27日、120話をもって終了しました。
朝のONタイムには見ることができませんが、休日等にBSでまとめてよく見ていました。
今年のコロナ渦を予想していたわけではないでしょうが、ドラマのネーミングを含めてなんと心に響く内容だったことでしょう。
若者の大志・友情から始まり様々な時代背景を盛り込んだ素敵な作品だったと思います。テーマも音楽というところが、また馴染みやすかったです。

本来であれば開催されていた2020東京オリンピックの時期に、1964年の東京五輪のオープニング曲 “東京・オリンピック・マーチ”の作曲者の物語という思惑はあったでしょうが、来年に続く未来志向の作品になったのかなと思います。
次作の第103話「おちょやん」は明るい喜劇調のドラマのようですのでこれまた、ウィズコロナ時代に明るい笑い・話題をもたらしてくれることを期待したいです。

そして、コラムVol.111でも触れましたが次々作 第104作目は杜の都宮城県を舞台とした「おかえりモネ」です。
清原果那さん演じる主人公は〝気象予報士〟です。〝私、10分先の未来を予想したい〟のキャッチフレーズが私には特に心に沁みます。

放送予定の2021年春は自分自身も院長就任後三年目を迎えます。
「僕は30年後(足助病院100周年)足助病院につながるビジョンを構築したい」というコンセプトを2019.4.1就任時に職員に伝えました。
コロナ関連で様々な領域の足元が「一寸先は・・・・・・」的な状況におかれている場合もあります。だからこそ、皆で未来志向を持ち進んでいかなければならないと思います。

「エール」の最終回は、乳癌に闘病する音さんに寄り添う裕一さんの姿と共に海での回想シーンで終わりましたが、医療の現場で働く身としてはことさら感慨深いものがありました。
コロナ渦で収録が止まり2カ月半中断し、130話予定が120話になりながらも制作者・出演者の皆様お疲れさま。
視聴率20%を超えるドラマでしたので360万世帯・800万人を超える人々に毎日エールが届いたことだと思います。

奇しくも、コロナに倒れた志村ケンさんの至極の笑顔が119話で挿入されていたのは、正にドラマに中に真実を見た観がありました。

コラムを書いていてふと思いました。
「こんなに継続的に朝ドラをみたこと今まであったかな。これもステイホームの一つの賜物なのかな」と。
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