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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2019/05/30 

Vol.16  「医学部講義」

執筆 院長 小林真哉

先日、某大学での医学部4年次の学生さんに講義をさせてもらう機会がありました。
110人を超える定員の学生に対する講義でしたが出席率はほぼ100%でした。
医学部4年次と言えば自分の約30年前の姿です。うーん 出席率ね・・・自分自身および同級生を含めあんまり感心した行動はとってなかったかな?その当時、講義をしてくださっていた大学の先生方はどう感じられていたのだろうかと感慨深く約1時間過ごさせてもらいました。
常日頃感じていますが、コミュニケーションは相互干渉です。伝える立場の者は聞き手に対して膝を折り少しでも理解してもらえるように労をとることと、聞き手が理解を深めるために真摯に耳を傾けることが必要です。
30年前聞き手の立場であった僕は多分コミュニケーションの相手としては未熟であったと思います。せめて、今は伝える立場として十分なコミュニケーションにつながるようなプレゼンテーションを心掛けています。伝えたいことは同じでも、相手によって伝え方に工夫を凝らすことです。
以前、栄養関連の仕事をしたときにある広告代理店と一緒に新聞・雑誌に記事を掲載したことがあります。その時の経験が生きています。その時は広告代理店の方々は僕を取材して資料を作ります。
その資料を基に様々なメディアに展開されるわけです。若い女性が読む雑誌・中高年の女性が読む雑誌・中高年の男性が読む雑誌・管理者が読む雑誌と複数の雑誌に切り口・見方をかえて掲載していただきました。

僕自身も『想う医療』を伝える時に、地域の方・研修医の方・医学部生の方・医療関係の学生の方それぞれ切り口を変えて興味を持ってもらえるように工夫しています。
そして、我々の施設の利用者さんたちも多岐にわたります。足助ブランディングプロジェクトと銘打って様々な仕掛けを行っていますが、今一度、受け取り手の立場になって企画立案しようと思う機会となる医学部講義でした。
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