MENU
green

足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/12/24 

Vol.164  「グリーン・リカバリー」

執筆 院長 小林真哉

今日は2020年12月24日クリスマスイブです。
クリスマスと言えばサンタクロースとクリスマスツリーです。元々、ツリーは常緑樹を使い「永遠の象徴」を表現し、頂上部にはイエス・キリストの降誕を知らせたベツレヘムの星を冠しています。(と言う私自身もキリスト教徒ではないので、今回コラムを書くにあたり知った次第ではあります)
その他には、クリスマスツリーはアダムとイブが口にした「禁断の果実」がなっていた木で「知恵の樹」の象徴であるという説もあるそうです。また、よく飾られる球形のオーナメントは、アダムとイブの食べた「禁断の果実」を象徴しているとされているそうです。リースは輪の形から「終わりも始まりがない永遠のシンボル」とされ、使われるヒイラギや松ぼっくりは豊穣や豊作への祈願が込められています。
で、今日のコラムの表題ですが、クリスマスとは違いますがツリーからの自然、樹木つながりで書いてみた、ポスト・ウイズコロナのひとつの考え方の紹介です。欧州では新型コロナウイルスからの経済復興に経済政策ばかりを優先させるのではなく、気候変動対策を推し進め、生態系や生物多様性の保全を通じて災害や感染症などに対応しようという「グリーン・リカバリー」の考え方が台頭しています。日本においても今年の夏に小泉環境大臣がふれていました。気候科学的には気候変動がもたらす被害はコロナ危機の被害よりはるかに甚大かつ長期に及ぶそうです。気候変動による被害を防ぐためにも今回のコロナ危機から学び、レジリアントな社会(自然災害などに対して回復力や抵抗力のある社会)が求められます。
うーむ。なんだかそんな感じの里山での共生事案を緑・水と自然豊かな当診療圏から・足助病院から発信できないかなと切に想うイブになりました。
あれっ?既に発信・実行しているサンタクロースがすぐそばに居ましたね。
MY Power代表の早川名誉院長が・・・・・Merry Christmas !

※レジリエンス(resilience)とは、跳ね返り、弾力、回復力、復元力という意味を持つ言葉です。近年では個人・組織ともに通用する「さまざまな環境・状況に対しても適応し、生き延びる力」としても使われています。
コラム一覧へ戻る