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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/01/04 

Vol.166  「年を重ねる」

執筆 院長 小林真哉

皆様、新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
令和3年初めのコラムは年についてです。

『年を取る』と『年を重ねる』と二つの表現はどんな状況で使い分けていますか? 少し調べてみると、
『年を取る』 :年齢を重ねること。老年になること
『年を重ねる』:年をとること。肯定的な意味合いで使われることも多い表現
という違いがあるそうです。
また、時間の過ぎ行くままに誕生日を迎えることが『年を取る』であり、
しっかりとその1年の経験を次の年に生かすと誓い誕生日を迎えるのが『年を重ねる』
という解釈もあるようです。そして、その先にあるのが高齢化社会です。

高齢化の進行具合を示す言葉として、高齢化社会、高齢社会、超高齢社会という言葉があります。65歳以上の人口が、全人口に対して7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」と呼ばれます。日本は、1970年に「高齢化社会」に突入しました。その後も高齢化率は急激に上昇し、1994年に高齢社会、2007年に超高齢社会へと突入しました。今後も高齢化率は高くなると予測されており、2025年には約30%、2060年には約40%に達すると見られています。

当院診療圏の高齢化率は既に40%を超えています。言ってみれば日本の未来の姿の一面を示している地域でもあります。そして、当地域にはとても上手に『年を重ねた』方々が多くみえ、健康寿命を長く、生き生きと生活されています。

そして、足助病院も同様にこれまでに70年の『年月を重ねて』今があります。
職員一同、日本全体の高齢化率が40%に迫る2060年に向け、いい『年月を重ねて』行きたいと思います。
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