睡眠負債は、William C. Dement 教授により提唱された言葉です。
日々の睡眠不足が原因となり、心身に悪影響を及ぼすおそれのある状態です。わずかな睡眠不足が積み重なり、所謂、QOL,ADLの低下した状態になることです。この記事に触れて、僕自身は睡眠不足の状態を、金融の世界の「債務超過」の状態に例えることの妙に感心しました。William C. Dement 教授は、スタンフォード大学教授、スタンフォード大学睡眠障害クリニック所長で睡眠のスペシャリストです。おそらく、メインキャリアーである医師としても超一流であるとともに、パラレルキャリアーも優れているのではないかと想像されます。だからこそ、睡眠不足を経済学の負債になぞらえて提唱して知見を深め、啓発されているのでしょう。
同じ職業を持つ私としても、とても憧れることです。私自身も、パラレルキャリアーとしての気象予報士をもっともっと深めて、健康と気象についての啓発活動の一翼を担えるように精進しなければと別の側面で睡眠負債の記事を読ませてもらいました。
話は変わって、皆さん睡眠は足りていますか?確かに睡眠に関しては近年、我々の医療の世界では見直されています。しかしながら、かつてのように外来で眠れなければ、睡眠薬を処方する時代は去りつつあります。これからの主流は、睡眠のリズムを付けるような薬の投薬になっていくのです。現時点での僕自身は睡眠の負債は抱えていませんが、いつ抱えるかはわかりませんのでまずは、日々の生活のリズムが大切だと感じています。超がつくほどの朝型人間ですので、朝6:00-は執筆活動をスタートします。親しい友人には、『朝、文章が降りてくるのだよね・・・』なんて格好を付けながら。事実、朝の新聞・ラジオ・インターネット等からのインスピレーションは多大ですね。それに加えて気象に興味があるので、一年365日24時間、春夏秋冬、自然現象は一時たりとも同じことがないので書くネタには困らないのも強みですかね。
ん?話が脱線してしまいましたね。睡眠の話でした。負債って、皆さんどんなものでも厭ですね。それでは睡眠で負債を抱えないようにするにはどうすればいいのでしょうか?『早寝早起き』ですよ・・・こんなアドバイスあんまり意味はないですね。そうゆう状況が物理的にも心理的にもできないから負債に陥るのですから。少し、僕なりに逆説的に考えてみました。負債の一因には浪費があることが比較的多いかもしれません。その浪費に気づければ少しでも負債は減らせるのではないでしょうか?例えば、『感情の浪費』です。人はその場の勢い自らの状況に任せて発言・行動をしてしまうことは多いですが、結果、自らを傷つけ、他人を傷つけることがあります。それは、両者の睡眠も妨げる原因となるのでしょう。『暴飲暴食』なんかも、お金の浪費と体調不良で健康の浪費につながります。そうやって、一つ一つ、浪費を減らすと睡眠負債に落ちいらないのかもしれませんね。そうは言っても人間ですから・・・僕も先日出先で、担々麺に餃子を付けてしまい、やや胸やけ気味で若干睡眠障害が出てしまいましたが・・・
でも、様々な浪費を減らす努力をしても改善できない睡眠障害は勿論あります。そんな時、気軽にかかりつけの医師に相談してみてはいかがでしょうか?