先日、御在所岳に総勢12人で登ってきました。
まだ5月ではありましたが日本列島は連日30度を超す真夏日で、地域によっては猛暑日のところもある暑い日でした。
その頃の天気図を見てみますと、日本全体を高気圧が覆っていてかつ上空1500mには暖気があり、雲が少なく太陽の日差しを浴びて気温は上がり、上空から温かい空気が吹き込むため更に気温が上がったようです。
登山当日は真に快晴で、幸い湿度が低かったため気持ちのいい体感温度でした。
一つ豆知識です、気象庁のHPでは最高気温が35℃以上の日を猛暑日、30℃以上の日を真夏日、25℃以上の日を夏日、0℃未満の日を真冬日といいます。近年は40℃を超えることもありますがまだ正式な呼称は決まっていません。候補として挙がっているのは炎暑日・酷暑日などでまた、命の危険があるということで危暑日なんていう名前の候補もあるようです。
このようなうんちくや気象状況に思いを馳せながら御在所岳の裏登山道に挑みました。標高1212mの頂は遥か彼方にみえましたが仲間もいるし準備(登山用の服装・登山靴・飲料水・携帯食等)は万全、日々病院では階段利用し、比較的初心者向けと言われる裏登山道を選んだ等々、意気揚々と登り始ました。
新緑の中、談笑しながら歩を進め、透明度の高い川沿いをすすみ、ところどころのエメラルグリーンの滝壺に感動しながらの行程です。途中、巨大な砂防ダムがあり、今回は頂上で非常食を食べるという気防健究会(足助病院で有志と共に始めた健康・気象・防災を勉強・実践する会です。)のイベントも含んでいることもあり、防災施設はとても参考になりました。更には、自然の脅威に対する人智の挑戦を感じるとともにあまりにも大きな自然の力が実感させられ、これからも様々なイベントで実体験をして行こうと思いました。
さて本題の登山ですが、それほど甘いものではありませんで、3度ほど心折れそうになりました。
1度目は連続する登りを果敢に攻めていた時、右足の裏から腰に掛けての凝り~痛みが出現してきたのです。幸い休憩して事なきを得ました。
2度目は一段一段の段差がある岩場を登っている時、股関節が痛くなり動きが極めて鈍くなりました。これまた十分な休憩で復活。
3度目は7合目も過ぎようかいう頃のザレ場(砕けた石がごろごろしている斜面で僕はじゃりじゃりのイメージでした)で足を取られそうになり踏ん張りながら登り続けた結果、大腿四頭筋(いわゆるふとももの前面の筋肉ですね)がつる寸前になった時です。ここでも十分な休憩とエネルギー補給およびマッサージそしてあと少しという気力で乗り切ることができました。
こんな経験をしていて思いました。心折れそうになる前には何かしらの身体的な兆候があるなと、当然ではありますが。医師の立場で勘案しますと、皆さん普段心身共に健康だと自負しても、なにか身体的異常があり検査等異常がない場合は心的ストレスの黄信号の可能性が大きいです。心折れる前に、的確な休養・発散・原因分析ができるといいと思います。そんな時こそかかりつけの先生に一言相談してみましょう。