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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/01/28 

Vol.172  「あすけ川柳進歩自由夢2021」

執筆 院長 小林真哉

コラムのVol.19 、112でサラリーマン川柳を取り上げてきた私にとって、口語体の川柳は「季語」や「切れ字」のしばりが無く、なじみ深い文学の一つであり、俳句と同じく<五・七・五>の十七音の世界で一番短い定型詩のひとつです。

ちなみに、俳句は〝詠む〟と表現しますが、川柳は〝吐く〟と表現します。
日常的な物事が口をついて出る様子で、親しみやすい足助病院のようなものですね。
自らの想いを紡ぐことは川柳にしても、コラムにしても、とても趣深いことと思います。その後は自らの発した言霊に真摯に対峙し、過ごしていくことが大切なのだと思います。稀代の文豪であり思想家であった三島由紀夫氏は約50年前に、東大全共闘との集会で「言葉は言葉を呼んで、翼をもってこの部屋の中を飛び廻ったのです。この言霊がどこかに、どんなふうに残るか知りませんが、私がその言葉を、言霊をとにかくここに残して私は去っていきます。そして私は諸君の熱情は信じます。これだけは信じます」の中の〝言霊・熱情〟は心に沁みました。

足助病院を支えてくれている医療関係者の方々にもなかなか想いを抱いている諸氏が居ます。折にふれてコラムを投稿してくれる某氏(当院コラム外部の方の投稿をご覧ください)今日は、当院薬剤部長(そう、フェイスブックの〝ファインなつぶやき~アロハ~〟、コラムの〝あの時のぼくの語ること今ここで語ること〟の作者)からの願いに応えてくれた方々の川柳の一部を御紹介いたします。
文才豊かな薬剤部長のお願いの裏に見え隠れするコラムリストの院長に臆することなく、50句近い想いのこもった川柳が届けられました。
この場を借りて心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。
それぞれに優劣があるわけではありませんが、お楽しみで3句ご披露させていただきます。

『 ウィズコロナ 足助愛から 助け合い 』
(世相と足助病院のスタンスを見事に表現していますね。足助愛・助け合いの韻のふみ方が、なかなかです)
『 あと70年 しかないと想い 日々精進 』
(足助病院70周年と〝しか〟と考える究極のポジティブ思考、敢えて〝想い〟と表現するセンス、そして素敵な〝覚悟〟を感じました)
『 何事も 迷わずチャレンジ 全集中! 』
(そして、その後の継続が大切なのです。不惑でしょうか)

来年も開催しますので、ご参加よろしくお願いします。
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