一般的に忠実はチュウジツと読みますね。
意味合いは、まじめ・実直・誠実であることとされています。
医療に携わる我々には、誠実で、苦労をいとわず行動することが求められています。足助病院には年間数多くの医学部生が見学・研修・実習に来ます。そこで、諸先生方、コメディカル、各種職員、地域住民の方々、患者さんから多くを教えてもらい成長し帰っていきます。学生諸君には〝足助レクチャー〟と称して名誉院長の早川先生をはじめ、先生方が各々の想いを講義しています。私自身、或る先生の言葉を引用して伝えることがあります。
『君たち知っているかい。〝医学生にはよく学び、よく遊びは許されない。よく学び、よく学ぶしかないと覚悟せねばならない〟という言葉を』
私自身の学生時代の様子が見え隠れするのかどうにも実感がこもっていないらしく、学生諸君の反応は穏やかな(冷ややかな?)ものですが・・・・・
どう考えても、現在の医学部のカリキュラムで同じ6年間で習得すべき知識・技術量を考えると彼らのほうが数倍以上も忙しいわけであります。
もっとも、私の周りにはモチベーション高く、知識欲旺盛な学生が多く私自身の刺激となっている現状です。
ん? 忠実からの医学部教育ネタ? なんて思われますよね。
今日の本題は、そんな「忠実」のもう一つの読み方です。例えば「筆忠実」と表記される場合は「ふでまめ」と読みます。
そうです「まめ」です。実は、節分ネタでのコラムを考えていて、節分⇒豆まき⇒まめ⇒忠実と展開したわけです。
ちなみに通常の節分は2月3日だと思いますが、今年の節分は2021年2月2日になります。
節分は立春の前日なのですが、2021年は暦の上で立春が2月3日だからなのです。
今年は、豆をまき災害・疫病等の邪気を祓い、医学部生はまめに勉学にいそしみ、皆様は、年の数だけ豆を食べて「マメ」になりましょう。