先日、院内の管理棟から病院に歩いている時のことです。
駐車場に多数のスズメさんが群がっていたのです。なんとなくスズメは電線等の高い所に群れているイメージがあったので若干違和感がありました。
確か節分当日だと記憶していますが、流石に駐車場で豆まきをする人もいるわけでもないし、いつもは見かけないスズメさんどうしたのかなと気になった訳です。
そして翌朝、病院に着くと雪が降っていたので、ある気象の諺を思い出しましたのでご紹介いたします。
〝冬にスズメが群がり鳴く時は雪〟
解釈としては、スズメが群がり鳴く時は餌を欲しがっている時で、スズメは低気圧が近づいているのが分かるというものです。
「雪になる前にたくさん食べておこう!」と鳴いているというのです。
動物や生き物、雲や風の動きなどの自然を観察して、経験をもとに天気を予測することを『観天望気(かんてんぼうき)』と呼び昔から親しまれてきています。身近なところでは、漁師さんは観天望気の達人で漁に生かされているそうです。
院長室でこのネタを、どや顔で若手事務職員に説明しようとしていた矢先、
隣の事務室から事務達の盛り上がっている様子が感じられ、耳を澄ますと
事務員:「なんか今朝、駐車場に豆が大量にまかれていたらしいぞ、誰だ!」
どうやらスズメさん達は実際にお豆を食べていたようです。
それにしても、病院駐車場での節分の豆まき、お寒かったのではないでしょうか?
今回のコラムは、観天望気〝冬にスズメが群がり鳴く時は雪〟の紹介のつもりで執筆していましたが、思わぬオチとなりました。