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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2019/06/06 

Vol.18  「御在所岳登山 (後編)」

執筆 院長 小林真哉

前回で御在所岳登山も8合目を超えて頂上寸前まで来ました。8合目付近は岩も少なくなくなり土が露出しており周りの樹木・空気も変化してきていました。そして土が暑かったので顔が紅潮していました、それもそうですね。登山翌日の北海道帯広の気温がまだ5月下旬にもかかわらずなんと史上最高の37.9℃を記録したのです。皆さま今年も熱中症に十分留意してください。
話を元に戻しますが、御在所岳は登山しなくてもロープウエイ+リフトで頂上まで行けます。我々の登山ではロープウエイ乗り場まで行き、その後20-30分程トレッキング感覚で歩くと頂上到達です。このトレッキング感覚ですが約4時間登山してきた僕にとってはなかなかハードルが高く、つい弱音が『おっ、リフトがあるね・・・』と皆に救いを求めましたが、皆『ここまできて最後リフトはありえないっしょ・・・』うーん、眞に画龍点晴を欠いてはとがんばり1212m頂上に到達しました。頂上では別ルートで登ってきた(我々よりはるかにハードなコースのはず)チームが昼食を済ませ待っていてくれました。皆で記念写真を撮り我々も昼食休憩し頂上の絶景を満喫し、心地よい疲労感と充実感に浸りました。
ここでは非常食を食べて皆で意見の交換・アンケートを行い、非常に充実した御在所岳登山となりました。ん?登山の愛好家の皆さまは『まだまだ下山がありますよ、先生下山も大変ですが楽しいです』とアドバイスしてくださることだと思います。
すみません、今回下りはリフト+ロープウエイで眼下に伊勢平野を眺望し絶景を楽しんで帰りました。更にふもとの湯の山温泉郷で日帰り温泉につかり疲れを癒し帰途についた次第です。
今回の目的の一つである非常食は常温タイプのチキンピラフ・カレーピラフ・五目御飯、加熱タイプのハンバーグ等皆好評でした。勿論、登山をしてきた空腹感・充実感のもとに食べるものですから被災している状況とは違うとは思います。
足助病院にも有事に備えての備蓄食があります、しかしながらご自分で食事が摂れない方や嚥下機能が低下して通常の食事が摂れない方々が多くみえます。このような方々に利用が可能な所謂『災害時介護食』の検討も必要だという意見も出ました。水・乾パン・米では摂取出来ない方が多数みえるのです。
このような経験を積むことも我々が目指す『想う医療』の一つです。半年後香嵐渓が紅葉の全盛を迎える一か月ほど前におそらく御在所岳は紅葉の全盛期を迎えることでしょう。我々は秋には別ルートで御在所岳登山を目指します。(つもりです。)
そのためにこれから半年、皆で?ウエイトコントロールと日々の鍛錬を心掛けねばと思いつつ新緑の御在所岳登攀記を終了いたします。
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