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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/03/01 

Vol.180  「【始めの一歩】考」

執筆 院長 小林真哉

足助病院コラム〝結の扉〟は私の【Vol.1 始めの一歩】から始まりました。
真意は始めの漢字に込められた意味:女性に支えられて世の中は回るものだと改めて見つめ直し、決意表明をした文章です。
医師として医療に携わっているとひしひしと女性陣の力強さを感じます。

まずもって、平均寿命・健康寿命が圧倒的に長い。一人残されても立ち直りも早く、いつもの生活に早く戻れる。
(男性の場合はなかなかそういうわけにもいかず、いろいろ支障が出ます。)
私の身近のお姉さん方も齢80歳を越えてもつるつる・はきはき・つやつやでお元気です。

そもそも病院の各専門職も女性の比率の高いですし、厚生労働省によると医師に関しても男性25万5452人(全体の78.1%)、女性7万1758人(同21.9%)で女性医師は2割強ですが増加のペースは女性6.3%増と、男性(1.4%増)を越えています。確かに足助病院でも年間70人を超える研修医うち女性が目立ちます。そして最大の勢力・お元気をお持ちなのが看護師さん達ですね。

そのような訳で今の時代、女性を大切にしない男性・上司は使えないのです。
1960年代後半起きた女性解放運動:ウーマンリブを皮切りに男女雇用均等法・ダーバーシティ(男女間の問題のみならず様々な事象の多様性を認める)等の社会現象により女性の社会的立場は向上してきました。
そして2020年アメリカでは有色人種の女性として初となる次期副大統領カマラ・ハリス氏が選出され、ヒラリークリントン氏がかつて講演で述べた〝ガラスの天井〟を破りホワイトハウスに進出しました。

ガラスの天井か・・・目に見えない障壁と言う意味では、どの社会にも、誰にでもあるのかもしれません。しかしながら、ガラスなだけにいつの日か打ち破れるものなのかもしれないと思い、『二年間平日毎日連載』という天井をうち破り次なる三年目を1か月後に迎える弥生三月の日の院長室からの寄稿でした。

※ガラスの天井:職場などでの昇進を阻む、目に見えない制限を例えていう語
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