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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/03/04 

Vol.181  「ブル」

執筆 院長 小林真哉

皆さんには「Red Bull :レッドブル翼をさずけ~る」のCMフレーズは耳になじんでいるかもしれません。
レッドブルはオーストリアの清涼飲料ですが、おしゃれに元気になるイメージ戦略で成功しているメーカーです。
F1のスポンサー等でTVにてよく見かけたり、街中で荷台に大きなレッドブルの缶のレプリカを積んだ宣伝の車を見かけたりもします。
試供品を配っている場面では、人だかりができていたりします。(もっとも配っている娘がとても素敵なことが一因なのかもしれませんが)

今日は、そのレッドをとったブルのお話です。
とはいえ、かつて一世を風靡した日産のブルーバードの愛称でもありません。(いささか古いですね)
英語でBullは牡牛(オスのウシ)のことです。牛が角を突き上げる動作から荒々しく勢い良く上昇傾向であることを象徴します。新型肺炎コロナの影響で、世の中(医療業界も例外ではありません)が経済的に困窮しつつある中、市場最高値の株価とのニュースに触れ、ちょうど今年の干支の丑年に関わるネタに対してアンテナを張っていたので、少々の違和感と共にひっかかりました。

伝説的投資家テンプルトンの言葉で「ブル(雄牛=強気)相場は悲観のもとで生まれ、懐疑のなかで育つ」も紹介されていて「株高をもたらすこの雄牛、生まれるのは大方の人々が将来を悲観している時だ」という解説がなされていました。このような時だからこそ、人々は前向きに明るく希望をもって取り組んで行かなくてはならないのだと腑に落ちました。

が、しかしブル相場は「楽観のなかで成熟し、熱狂とともに消える」とも言われているようです。
2021年丑年は、地に足付け足元をしっかり見つめた病院運営を心掛けねばと肝に銘じるコラムとなりました。


※因みにブルの反対の意味合いでベアを使うそうです。クマさんが手を上から下へたたきつける動作から由来して急激な下降等を象徴するそうです。ベアにはくれぐれもご注意を。
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