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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/03/11 

Vol.183  「コラムの日」

執筆 院長 小林真哉

本日3月11日は何の日でしょうか?
実はコラムの日なのです。

1751年3月11日に、世界初のコラムの連載がイギリスの新聞で始まりました。日本のなじみ深いものでは、各種の入試問題でも採用されている朝日新聞の〝天声人語〟でしょうか。名前の由来ですが、コラム?カラム? 自分自身の経験からするとかつて大学病院在籍時に行っていた実験で使用する道具の〝カラム〟になじみがあります。コラム(カラム、column)は、元は〝円柱〟を意味する言葉ですが、〝縦の列〟という意味から、短い評論やエッセイなどを掲載する欄や囲み記事を意味して使用されます。これらの執筆者がコラムニスト(columnist)です。

1751年3月11日に〝ロンドン・アドバイザー リテラリー・ガゼット〟が新聞の〝縦の欄〟を利用して〝短い評論〟の連載をはじめ、〝縦の列=縦の欄〟からこの評論のことを〝コラム〟と呼ぶようになったそうです。

果たして何編のコラムを書けばコラムリストと自称していいのでしょうか?「150編程度ではね」とも考えますが、自らの考えを整理し文字に起こし伝えることが大好物の私は、「自他ともに認めるコラムリストになりたいな~」と切に想い、1000編を目標に設定しております。(先が長いですな~)

稀代の文筆家で壮絶な最期を迎えた三島由紀夫氏の言葉に「君たちの熱情を信じる」「言霊(ことだま)、言葉の力を信じる」があります。
この言葉は、全共闘との対話集会でのものですが、イデオロギーの違いを超えて人としての〝熱情〟〝言霊〟に想いを馳せての名言だと思います。

私の様々な講演会の後には、
『先生の地域医療・足助病院に対する熱い想いはどこからくるのですか』
と、過分な質問を受けることがあります。
そんな時は特に強く思います。
「今日もいい講演ができたな。聞いていただいた方々に僕の想いが熱情をこめた言霊にのり、伝わったのだ」と。


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