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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/03/15 

Vol.184  「2つのリサイクル」

執筆 院長 小林真哉

最近の買い物はMy bagが常識になりつつあります。
プラスチックの廃棄物問題、資源制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの対応から、プラスチック製買物袋の有料化が令和2年7月1日より施行されてまだ5か月ですが、かなり普及してます。
日本人特有の律儀な資質と有料化の効果でしょうか、ペットボトル・段ボールに関してもリサイクルステーションは休日になると盛況です。これも意識の高さとポイント制などの両輪の成果でしょう。リサイクルはライフスタイルを見直すきっかけとなり大きな変化をもたらします。

ところで皆さんご存じでしたか、リサイクルにアップとダウンの2種類があること。
少々かみ砕いてご説明しますと、アップサイクルっていうのは、不要になったものにクリエイティブ(創造的・独創的)なことを加えて付加価値を高めることのようです。
一方、ダウンサイクルは、不要になったものをまた原料にするか別の素材として使い、今までよりも付加価値としては低いものとして再利用するということです。

どうでしょうか、お分かりになりましたか? 
同じようにリサイクルするにしても更に価値を高めて使う(アップリサイクル)とすこし価値が落ちても素材を生かして使う(ダウンリサイクル)方法があるのです。

アップリサイクルの具体例では、日常生活で片方だけになってしまった靴下を集め洗浄後、新たに手を加えて靴下のほか、パソコンケースやポーチなどの商品として販売します。

ダウンリサイクルの具体例では羽毛製品を解体や洗浄をした後、製品にして販売する「羽毛循環サイクル」などです。

ポスト・ウイズコロナの時代は上げたり下げたり、いろいろと工夫しながら楽しく過ごして生きていきたいものです。

※アップサイクルは、1994年10月11日。レイナー・ピルツがドイツメディアに向けてアップサイクルとダウンサイクルについて語ったのが初めてだそうです。
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