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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/03/25 

Vol.187  「テキーラ・サンライズ」

執筆 院長 小林真哉

2月の或る日、病院に向かう東の空は綺麗な朝焼けに染まっていました。
外気温は-4度でしたが思わず車を停めて眺めてしまいました。(1.右の写真)

気象の諺に「朝焼けは雨、夕焼けは晴れ」があります。天気は西から東へと天気が変化するので朝焼けのときには、東の空が晴れているということで西から雨になる可能性が高いという道理です。もっとも、春秋は移動性高気圧の関係で高気圧低気圧が交互にやってくるので比較的あたりますが、冬場は必ずしもそうではありません。
実際、〝1円玉天気〟(コラムVol.148)で快晴になりました。(2.中央の写真)

さて、なぜ朝焼けが見られたのかですが、光は小さな粒子にぶつかると散乱し、赤色・オレンジ色・黄色・緑色・青色・藍色・紫色を発色します。7色のうち、波長の短い藍色や紫は散らばりやすく、波長の長い赤色やオレンジ色は散らばりにくい性質を持ちます。そこで、太陽が東の地平線近くにある朝は太陽の光が通り抜ける空気の層の距離が長く、赤色やオレンジ色は上空で散乱します。
これが「朝焼け」で空が赤くなる理由です。更に、朝の空には水蒸気やチリが少なく夕焼けの時よりも散乱せず、地表にまっすぐ届きクリアーで綺麗に見えます。

コラムの表題ですが、昔たまに飲んだカクテルの名前です。鮮やかなオレンジ色で正に朝焼けをイメージさせる「テキーラ・サンライズ」です。
柑橘系のすっきりとした、のどごしです。一度、お試しあれ。(3.左の写真)

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