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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/05/10 

Vol.198  「コーピングしていますか?」

執筆 院長 小林真哉

ん? 〝コーピング〟ってなんだろう?
そうですよね。あまり聞き慣れない言葉ですね。
簡単に言うとストレスに対する対処の仕方が〝コーピング〟です。
〝コーピング〟の語源は「困難なことなどをうまく処理する」という意味の〝cope〟で米国の心理学者ラザルスが提唱したメンタルヘルスの用語です。
皆様も日常生活を送る上で様々なストレスを感じ、抱えることを経験されていると思います。

私自身も医師として、病院管理者として自分自身のことはもとより職員全体のメンタルヘルスに気配りするのはとても大切な仕事です。
組織として十分に対処するシステムを構築することは大切ですが、それ以上に大事なことは個々がストレスと上手に付き合っていくことです。
つまり、ストレスと言う問題に対峙する様々な〝コーピング〟を持ち、使い分けることなのです。

例えを幾つか挙げてみます。

【問題解決型のコーピング】
・正しい情報収集に努める。
・別の方法を考える。
・対策、計画を緻密に建て直す
・簡単なことから手を付ける
【癒し型コーピング】
・ぐちを聞いてもらう
・趣味に没頭する
・ゆっくり、まったり、だらだら過ごす
それぞれを柔軟に組み合わせて心身ともに健康に過ごしたいものです。

この緊急事態宣言下では、皆さんストレスが多いことだと思います。
足助病院では体の健康に関しては、早期発見・早期治療を啓発して、検診・人間ドックを推奨していますが、ストレスも同じことです。
まずはご自分の気づきが大切です。更には、身近な人のアドバイスに素直に耳を傾けて臨機応変にコーピングしてください。
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