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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/05/13 

Vol.199  「色彩心理学」

執筆 院長 小林真哉

日常生活の中で、色合いはとても大事で様々な場面で気持ちを穏やかにし、モチベーションを上げてくれます。
お弁当一つとっても、彩の鮮やかな料理は食欲をそそります。このように色が持つ心理的効果を理解することで、人に与える印象をコントロールし、人の感情をも動かすことができるので、そこのところを学ぶことはとても大切なことです。私自身も、様々な処で講演をする際に対象を際立たせたいときにはいわゆる補色(反対色:色相環で正反対に位置する関係の色)を使用して、より印象に残るプレゼンテーションを心掛けてきました。
少々色彩について思案している時に、企業の製品開発にかかわる様々な工夫のニュースを目にしました。(耳だったかな?)

〝バンドエイドの色が増える〟
『多様な肌が持つ美しさを取り入れることを念頭に置いて、ジョンソン・エンド・ジョンソンが〝バンドエイド〟に黒人や茶色がかった肌の消費者に合った色味の製品をラインアップに加える意向を表明した。』
確かにバンドエイドの色はいわゆる肌色で画一的でしたね。
化粧品メーカーも〝 White ,fair 〟は使いにくくなっているそうです。
日本航空のアナウンスも10月1日から機内や空港アナウンスで性別を前提とした英語の敬称「Ladies and Gentlemen」を「All Passengers」など、ジェンダーニュートラル(性的中立性)に配慮した表現に変更したそうです。

これからウイズコロナの時代、新しい生活様式と共に時代は急速に変わっていきます。IT/デジタル等の華やかな機器の変革のみならず、人としての根本的な思い遣りに関わり回帰する題材だなと思い、今回のコラムにしてみました。
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