このコラム:結の扉のVol.1は『始めの一歩』でした。
そしてそこに記したのは、人類の51%を当院職員の72%を占める女性に対するリスペクトの意を表した漢字〝始〟の成り立ちの紹介でした(女性が屋台骨を支えているのだという意味)。
今は世では〝フェムテック〟が脚光を浴びています。
〝フェムテック〟とは女性に焦点を当てた技術のことで、女性特有の健康関連のタブーが少なくなり、世界的に普及しています。フェムテック(FemTech)の言葉は、女性(Female)とテクノロジー(Technology)をかけあわせた造語で女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品(製品)やサービスのことを指します。ウーマンリブから始まり男女雇用均等法・ダイバーシティと女性の元気・活躍はとどまることがありません。
海の向こうバイデン大統領は、かつてヒラリークリントン大統領候補が言っていた『ガラスの天井があった(男女の性別が一つの限界であったという意味)』を打破すべく、女性の副大統領、様々な人種の要職者を輩出しています。こうやって時代は変化していくのでしょう。
本日のコラムで私の担当は200編目となります。
これからも、地道に積み重ねていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
ガラスの天井・200のフレーズから降りてきたネタをご披露します。
気象予報の世界では、空気の構造を立体的にとらえて考えます。
我々が普段ニュース等で目にするのは地上天気図です。上空に向かってそれぞれの高度で天気図があり高層天気図と呼ばれています。
高度と要素(湿度・風・鉛直方向の流れ等)を様々に組み合わせた天気図があり、それらを利用して天気が予想されるのです。高さに関してはhPa(ヘクトパスカル:その高さの気圧)で表します。200hPaは39,000ft(11,900m)を示しており高層天気図のなかで、最高高度の天気図(なんとなく天井の感覚)で、ジェット気流の平面的な動きや位置、移動方向や蛇行具合を特定することに使用されています。
200hPaの高層天気図を読み大気の大きな流れを解くことで、将来の天候を予測することにとても役に立ちます。足助病院を運営する上でも、自らおよび職員のアンテナを鋭敏に高く立て、今後日本が進む高齢化社会での医療ニーズの大きな流れを読み役立て、ビジョンを構築していく覚悟を再認識するVol.200のコラムとなりました。