先週来、日本の各所で空を見上げている光景が広がっているのでしょうか?
あの“彩雲”を探して。そう、NHKドラマ“おかえりモネ”で各場面に登場する美しい雲ですね。今迄もコラムで雲には触れていますが、今日はあらためて雲についてです。
気象庁のHP上には、Q & A形式で“彩雲”について以下のように掲載されています。
『彩雲は、上空の比較的薄い雲がその縁に沿うように赤、黄、緑などの色に分かれて見える現象。太陽の光が雲の粒を回り込んで進むことで発生します。波長が長い赤い光は波長の短い青い光より大きな角度で雲の粒を回り込み、光の色によって進行方向が変わり、色が分かれて見えるようになります。雲の粒の大きさで雲の色が違って見えます。一般に雲の縁で雲の粒が最も小さく、中心に向かって雲の粒が大きくなりますので、雲の縁から中心に向かって色が変わって見えます。』
ちなみに雲の種類は発生する高さ・形により10種類とされていますが、彩雲になりやすい雲は巻積雲や高積雲、積雲などです。
・巻雲(けんうん) : すじぐも
・巻積雲(けんせきうん): うろこぐも、いわしぐも
・巻層雲(けんそううん): うすぐも
・高積雲(こうせきうん): ひつじぐも
・高層雲(こうそううん): おぼろぐも
・乱層雲(らんそううん : あまぐも
・層積雲(そうせきうん): うねぐも
・層雲(そううん) : きりぐも
・積雲(せきうん) : わたぐも
・積乱雲(せきらんうん): にゅうどうぐも
また、“彩雲”は縁起物で人生の転換期が訪れる前触れともいわれているので、人生の選択を悩むうら若き百音さんの前には頻繁に訪れる設定になっているわけです。
雲に関しては数多くの書籍・写真集が出ています。一度書店にお出かけしてみてはいかがでしょうか。まあ、その前に一度のんびりと・ぼんやりとお空を見上げて雲の形・動き・色彩・・・・・眺めてリフレッシュしてみましょうか。
その際、彩雲は太陽の近くに見える雲ですので、直接、太陽を見ないようにご留意ください。