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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/05/31 

Vol.204  「ドローン」

執筆 院長 小林真哉

先日、NHKでヒマラヤ登山の撮影隊のドキュメントを見て、撮影ドローンがヒマラヤの雲海を上空から映す映像に心奪われました。
イメージとしては、頑張って頂上近くまで行ってから、ドラえもんでいうタケコプターをつけて上から見下ろしている感じでしたね。
ドラえもんの1981年掲載の「タイムカプセル」でノビスケがタケコプターを使用して空を飛んでいるのが25年後の世界です。ここから計算してみると、タケコプターが普及している時代は2006年ですかね。現実の世界では2010年頃にフランスで玩具ドローンが発売されたようですので、撮影に関してドラえもんはすでに未来を予想していたわけです。もっとも、タケコプターは人を運んでいるわけなのでドラえもんの世界が遥かに先を行っています。

で!TV視聴の数日後の当院でのある会議の内容が物流ドローン関連でした。
今更ですが、ドローンは無人航空機のことで、航空法では「飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって構造上人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるもの。総重量が200g未満のものを除く」だそうで、人を運ぶタケコプターは入らないようですね。
特徴的なネーミングのドローンですが、語源の1つが雄バチの羽音からきているそうです。ブーンという羽音と、ドローンの飛行音がつながったようです。

会議では、中山間地域で物流ドローンを使った医療・介護・福祉・災害に対するサービスが行えないかといった内容の素敵な時間を持てました。

そこで最後に僕が問いました。
私: 『いつかは、訪問診察・訪問看護・訪問リハビリがドローンで行ける時代がきますかね?』
専門家:『院長先生が現役の内に実現したいと思います』
と心強い言葉がありました。

ふと想いました。ドローンに乗って飯盛山を越えて訪問診察に行く自分を・・・
そしてそのドローンの後部座席にはやはりいらっしゃいましたね。
『小林院長、もう少し高く・早く飛べないのか。○○さん宅が見えてきたぞ』
と僕に指示する齢80を過ぎた我が尊師、早川富博名誉院長が・・・・・

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