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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/06/24 

Vol.211  「おかえりモネ Vol.4」

執筆 院長 小林真哉

先週も琴線に触れるフレーズ・場面満載でした。
今日は少々、趣向を変えてセリフにこだわって参ります。
モネの『なぜ雲ができる?風が吹く?』は、多くの成書が出ていて様々な雲・風が研究されています。当院の“あすけお元・天気放談 Vol.2” でも風について少しだけ触れていますのでホームページ内の“あすけびょういんチャンネル”をどうぞご覧ください。
疑問を解くために勉強するモネは、かつての自分を彷彿とさせました。そうです、私自身も結構な専門書を買いそろえて気象予報士に挑戦しましたが、最初はなかなか難渋しました。そこで、試したのがモネと同様、理科の教科書と図書館の図鑑でした。「ん!この辺りは監修の気象予報士のアドバイスがあるなー、皆、同じなのかな?」と妙に納得しました。更には、林業の職人の『山の雲は下からくるんだ』は、またまた、風や雲の動き等から天候を予測する観天望気ネタですね。

モネに勉強の仕方をアドバイスする、よねま診療所の菅波先生と在宅医療を展開したい先輩の中村先生とのやり取りの中での『僕はもう少し治す医療にこだわりたいので』は、知命を超え、地域完結型の医療・想う医療を邁進する医師の一人である私にはかつて大学病院で先端医療・研究に没頭した日々を思い起させる深いフレーズでした。
気象への道を歩み始めた乙女と医の道を歩み模索する青年医師の関り、どの場面を切り取っても興味津々です。独自の監修に加わらせていただいて楽しんでいます。
今回は、雲がなぜできるのかの疑問から始まり露点・飽和水蒸気圧・・・と私の大好物のフレーズも満載でした。これからもいろいろご紹介していきます。

広葉樹のならを再利用し学校机を制作する場面の製材の過程での木の乾燥ですが、『含水率12%ぐらいがいい』は勉強になりました。私自身日頃、木の乾燥には留意しているのですよ、なぜなら、趣味のサックスで使用する道具のリードに関わるからです。リードは主に葦というイネ科の植物を加工して作られ、含水率20%までは徐々に柔らかくなります。リードのコンディションで音の鳴り方が全く違うのですね。乾燥しているとピーピーと残念なことになります。
もっとも、道具のせいかどうかは定かではありませんが。

気象・医療・SAXととても他人事とは思えないおかえりモネです。
皆さんも是非お楽しみください。

最後に、山主のサヤカさんや参事の川久保さんの『もっと“木”を使わなければ』は
私にとっては『もっといろいろな場面で“気”を使わなければ』と聞こえた次第でした。
精進・精進・・・・・・
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