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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/07/15 

Vol.217  「おかえりモネ Vol.7」

執筆 院長 小林真哉

先週のドラマ内容はコラムVol.214で取り上げた“涙活”になりました。
東日本大震災の津波被害から10年目ですが、今年も既に熱海の土砂災害、九州南部の風水害と命に係わる自然災害の多発に心痛めることが多い時季になりました。
防災・減災の啓発活動と自助・共助・公助の重要性を身をもって感じ、“富岳”(世界最速のスーパーコンピューター Vol.134参照)をはじめとした人智を尽くした気象予報の世界の更なる進化を期待します。

ドラマ中の美波(素敵な名前)さんの“かもめはかもめ”は気仙沼の漁港を彷彿とさせると共に息子の心に刻まれているストーリー・・・“涙活”でした。かつて、自身が被災後の東北を訪れたときの松島での乗船と視線の高さで並飛するかもめを思い出しました。
あっ、もちろん、研ナオコさんもですが中島みゆきさんはマストですね。

気象監修は相変わらずマメですね。モネが試験勉強をするシーンなどは、実際の試験用紙を使用し、トレーシングペーパーを登場させたり前線を書かせたりと一瞬の場面ですが見ごたえがあります。実は試験本番では、やや厚めのトレーシングペーパーが1枚、試験用紙に挟み込まれているのです。試験あるあるは枚挙にきりがありませんが、決められた文字数(30~100文字程度)で的確に予測を記載するのは極めて良質な頭のトレーニングになります。
「トレーシングペーパーを使うのか使わないのか・分けて使うのか、解析しなければならない20数点を越える気象資料・天気図等をミシン目で切り離すのか・離さないのか・机の上の問題集・解答用紙・筆記用具の配置等々、時間に余裕のない75分間勝負の気象予報士実技試験では個々の様々な工夫が重要ですよね」・・・・・・・加藤さん。

医療監修もまたまた、縄跳びからの“オステオカルシン”とはディープです。
骨関係のことは、骨粗しょう症に関連して“あすけお元(天)気放談 Vol.1”でも早川先生との対談で取り上げていますので、当院ホームページの“あすけびょういんチャンネル”をご覧ください。
モネのお部屋にはサックスケースがあるし、マイケルデービスのポスターはあるしと、こちらもよくよく作りこまれていますね。今回も自分のコラムに関わる題材、防災関連、気象関連、医療ネタ、サックスネタと堪能させていただきました。   

今後が楽しみです。

最後に霧ネタですが、放射霧・移流霧・蒸気霧・前線霧・上昇霧と何種類かありますが、今回登場したのは、蒸気霧で気仙沼に冬を運ぶ風物詩の幻想的な海に広がる霧「けあらし」でした。   

色々書きましたが、皆様、少々、おなか一杯でしょうか?
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