舞台を東京に移して気象に関わる事象が変わってきましたね。今回は、気象会社がかかわるビジネスや都会型の気象災害が取り上げられています。
気象庁がかかわる事業に2017年から「気象ビジネス推進コンソーシアム」という気象データを活用した新たな事業創出に向けた産学官の連携組織があります。
取り組んでいる内容はホームページ上で以下、紹介されています。
“産業界と気象サービスがマッチングできる場、気象データ利用のためのスキルアップができる場、そして気象データを用いた産業の未来を展望できる場を提供し、産業界における気象データの利活用を一層推進するとともに、IoT・AI技術を駆使し、気象データを高度利用した産業活動を創出・活性化するべく活動しています。”
要するに、いろいろな職種の人々が自らの得意分野を気象というプラットホームの中で生かして新しいことやりましょうということですね。
足助病院も医療・防災の領域で少しでも関われたらいいなと思います。
最近、都会型の気象災害中で良く取り上げられているのがアンダーパス(交差した道路の下をくぐる形式のもの)での車の水没です。
交通網が複雑になって交差しているところは多いです。水深30㎝で車は動かなくなり、50㎝でドアが開かなくなるそうなので慣れない道での急な大雨の時や夜間は特に気を付けなくてはなりません。
更に今回、取り上げられた台風情報は正に先週の台風8号の進路に類似していました。
気象学的には太平洋高気圧の張り出しの縁を反時計回りに回転している低気圧の寒冷渦周辺を吹く風に流されて進路を変えたようでしたが、8号のように東日本に東側から近づく台風は比較的珍しいので、普段と違う地域に風水害をもたらす可能性が高く警戒が必要です。
台風情報は、72時間先までの進路予報や、5日進路予報が出されるので早めの減災対策が出来ますので注意して見ておきましょう。
8月に入り、酷暑が続きます。この暑さの中マスクを着けての感染症対策に留意しつつの生活はなかなかストレスフルではありますが、十分な睡眠・栄養を摂って心身ともに健康に過ごしてください。