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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/08/12 

Vol.223  「おかえりモネ Vol.11」

執筆 院長 小林真哉

気象に関わる朝ドラだけに、タイムリーな時事ネタが満載です。
台風・熱中症ネタは、今週、連続で発生した8・9・10号台風と連日38度を超える猛暑日の今に通じます。
以前掲載のコラムで台風の成長についてや熱中症の対処についてVol.33「暑」、Vol.38「台風一過」、Vol.138「熱と温」で記載していますので参考にしてみてください。
私の外来に通院されている方でも、まだまだ厚着をされている方がみえます。熱中症はご自宅でも起こりますので冷房をいれて十分に気を付けて過ごしてください。

先週は豊田市役所でお仕事が幾つかありました。
一つは、物流ドローン事業で、豊田市とスカイドライブという“空飛ぶくるま”を開発製造をしている企業間の協業ネットワークに足助病院も医療・介護・福祉の領域で参加させてもらっています。発足式には重さ30㎏まで運べる物流ドローンと人が1人乗れるドローン(空飛ぶくるま)がステージ上に鎮座していました。会では少しお話しさせていただく時間がありましたので、
「まずは、物流ドローンで介護用品を運び、災害時に援助物資を運びたいです。そして、いつの日かドローンで訪問診療に行きたいと思います」と締めくくりました。
おかえりモネの「私、未来が見えるのです」ではないですが、足助病院にもすぐそこに最先端の将来の医療の形があります。
翌日の足助病院運営に関する会議でも、気象・防災・おかえりモネ絡みの話題提供をしたので、帰り際に太田豊田市長に
「小林院長、今回の台風9・10号は大丈夫ですかね?この辺りは被害出ませんかと」
と質問されました。自ら、気象予報士であることをアピールしている訳ですので、常々、最新情報の更新を習慣化しておかねばと肝に銘じました。

最後に今日は“WBGT”という用語についてお伝えしておきます。
最近のニュースで頻用されていると思います。いわゆる暑さ指数のことですが、正式には湿球黒球温度・WBGT:Wet Bulb Globe Temperatureです。気温と同じ摂氏度(℃)で示され、人体と外気との熱のやりとりに着目し、①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。指数が28(厳重警戒)を超えると熱中症患者が著しく増加しますが、25以上では特に注意いたしましょう。ちなみに東京2020オリンピック・パラリンピック中は環境省のHPで各競技会場付近のWBGTが公開されています。軒並みオレンジ色の表示28~31の厳戒警戒を示していました。選手の皆さん・運営スタッフ・警備関連の方々は十分気を付けて過ごされていることと思います。
モネの中にも出てきましたが、WBGTなどもスポーツに関わる気象は健康・命のみならず選手のコンディションに関わり記録にも貢献しているのです。
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