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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/08/19 

Vol.225  「おかえりモネ Vol.12」

執筆 院長 小林真哉

先週末から各地で今までに経験したことのない大雨による風水害が多発しています。
前線に温かく湿った空気が流れ込み、いわゆる線状降水帯が日本列島を西から東に向けて発生し続けたのが原因です。各地域で1か月分の降水量が短期間で記録されています。

当診療圏におきましても、8月14日土曜日は、豊田市西部の大雨(土砂)警報レベル4発令に伴い、個別ワクチン事業を中止せざるを得ませんでした。ワクチン接種を予定されていた方々には多大なご迷惑をかけ、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
自然相手ですのでどうにもなりませんが、これから台風シーズンを迎え、各所で行われる豊田市集団・大規模接種等に影響が出ないことを祈ります。
コロナに関しては第5波が訪れて予断のできない状況下のワクチン事業ですが、風水害から命を守るためには臨機応変な対応が肝要です。

さて、今週のモネはスポーツ気象に始まり、気候と体調管理などオリンピック明けの時事ネタ満載でした。出演の中心はパラアスリートで、パラリンピックに向けてもタイムリーでした。ドラマ内に出てきた深部体温の大切さは日常の診療でも同じで、特に熱中症においてはとても大切な要素で、深部体温を冷やすことが肝要なのです。

セリフも同感できるものが多くあり、幾つか列記してみます。
気象予報士の朝岡さんの「気象ビジネスは人の命と財産を守る」は、日頃、私自身が考え言っている「地域の健康と命と財産を守る」に通じていました。
菅波医師の「サメ人種なので止まると死んでしまうので」は、「止まらないまぐろ人種だと」自他ともに認めている私と早川先生には、少々耳の痛いお話です。2025年に向けて医師の働き方改革も進み、医師も労働者として位置づけられ管理されていきます。
ヒポクラテスの精神でかつての“リゲイン”のCMのように、 “24時間働けますか”なんていう古い考えの病院管理者は論外で時代遅れです。「衣食足りて礼節を知る」「自他一如」日本にはいい言葉がたくさんあります、心身ともに健康な職員が皆様に適切な医療・介護・福祉サービスをお届けできるように精進していきます。

因みに、サメもまぐろも一生泳いで過ごします。止まると酸素が取り込めなくて死んでしまう訳です。もっとも、夜はお口をぽっかり空けてゆっくり泳ぐそうです。睡眠と休息は心身ともに健康管理にとても大切です。勿論、“まぐろ人種”の私も早川先生も十分な睡眠と休息は摂って、各々、釣りとSaxでリフレッシュしております。
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