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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/08/30 

Vol.228  「げっぷ」

執筆 院長 小林真哉

げっぷ:胃に溜まったガスが食道・口腔を経て、音を伴って体外に排出される現象と医学書には記載されています。
食べ過ぎや炭酸飲料を多く飲むと出てしまいますね。
呑酸(どんさん):酸っぱい液が一緒に逆流する酸っぱい臭いや腐敗臭を伴う場合は消化管の疾患との関連があることがあるので病院にかかってください。

さて、今日のコラムネタは脱炭素社会です。
『ん? げっぷじゃないの?』との疑問が当然湧きますね。

げっぷはげっぷでも牛さんのです。
『牛のおならとげっぷが、地球温暖化を加速させる』こんな記事を見つけましたのでご紹介いたします。
地球上には約15億頭いる牛1頭がげっぷやおならとして放出するメタンガスの量は、1日160〜320リットルにも上るそうです。
更には、莫大な量の緑を食べ排泄もしているわけです。
農林水産分野の温室ガス排出量の3割近くを牛のげっぷと排せつ物が占めるのですが、牛さん達にげっぷや排せつを我慢してもらう訳にもいきませんので、農林水産省は排出削減につながる胃の中の微生物や餌の成分の分析を進め、メタンガスの発生を低減する飼料の開発を研究しているそうです。

脱炭素社会を目指す日本、研究課題は数多く存在しています。
地球温暖化を阻止するためにも個々人が、様々な情報に触れて考えることが大切だと思います。

干支の丑年にちなんでの脱炭素社会からの牛⇒げっぷに関わるコラムでした。
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