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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/09/13 

Vol.232  「おひげ」

執筆 院長 小林真哉

あるニュースで見ましたが、ウィズコロナ時代マスク装着はほぼ当たり前になっていますが、そのあおりを受けて顔のマスクで隠れる部分のケアがルーズになりがちだという内容でした。
顔上半分だけを素敵に仕上げる方がよほどテクニックを要する気がしますので、女性の場合は変わりはないのかもしれません。
男性の場合はというと〝おひげ〟の手入れだそうです。
『まあ、今日もマスクしっぱなしだしいいや』とおひげをそらずに職場にでかけるケースがままあるようです。そういった時に限って、ソーシャルディスタンスを保った人前での挨拶やマンツーマンのリモート会議が入って慌てるというかわいいエピソードです。日頃からの身だしなみは大切だという教訓でしょうか。

足助病院の病棟では電動のシェイバーの『ウイーン』という音をよく耳にしますが、普段使い慣れないシェイバーを看護師さんが理容師さん並みに駆使しておじい様のおひげをそっている光景ですね。この光景も、コロナの前は連れ合いのおばあ様がベットサイドで時にうとうとしながら時間をかけて入念に芝を刈るようにひげをそっている光景が見られました。
今は、お見舞い・付き添い制限があり、それがかなわない状況です。やっぱり時間の余裕があり日頃、連れ合いの髭剃り風景を見てきたおばあ様方の仕上げはなかなかなものでつやつやになります。

通常、電動のシェイバーを使用している我々も、理髪店に行きプロに剃刀で顔をそってもらうときは、熱々の厚手のタオルで蒸らしておひげを柔らかくしてあわあわの石鹸をたっぷり塗ってサクサクと剃ってもらうわけですがとても気持ちのいいものです。
そんな、ささやかな楽しみもコロナの状況によっては省略になることもあります。その辺も妙に気を使わなくて良くなる時期が早く来ることを祈念します。

おひげと言えば、気象ネタをひとつご披露して今日はコラムを終わります。

【猫が顔洗うと雨】という気象諺です。
猫が前足で顔回り身づくろいする様を表現しているわけですが、雨の前湿気でひげ重くなってそれを気にして顔洗うと説です。

皆さん、そんな猫さん見たら傘の準備ですね。
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