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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/10/04 

Vol.236  「なんてん」

執筆 院長 小林真哉

コロナ下でなかなか外に出る機会が減っていることと思います。
自分自身も明らかなに足腰が弱っているのを実感しております。このままでは、趣味の山登りに復帰できないので定期的な運動を始めようと思案の最中です。

コロナ下での勧められているのが散歩ですね。平日30分ほど、休日に朝夕で1時間ほどできれば十分じゃないでしょうか。(これがなかなかできないのですが)
足助病院でもロコモ教室やインターバル歩行等の様々な啓発活動を行っております。この辺りも、気兼ねなく開催できる時期が来る日を心待ちにしております。

散歩にもどりますが、普段、車で通りすぎている道も敢えて歩いてみると何かしらの発見が道端にあると思います。そこで今日のコラムのお題“なんてん”です。
『なんてん?あの赤い実の正月飾りに使う植物の事かいな』 と思われた方や
『そういえば、のど飴の宣伝で良く聞くな』 と思われた方がみえると思います。
そうです、その“なんてん”です。

南天(なんてん)は、様々なところに自生し、秋には葉が赤く染まり、冬になると赤い果実を実らせますので、開花時期の初夏は可愛い白い花が鑑賞できますので少し注意してみてください。晩秋から冬に完熟した果実を日に干して作られるのが、せきを止める効果がある成分が含まれのど飴として流通している生薬の「南天実」です。
薬以外の用途では、“なんてん”の名が難転(難を転ずる)に通じることから、正月に “なんてん”の実と福寿草のセットで難を転じて福となすという縁起物として扱われます。

今、コロナ禍で人類が大変な局面に遭遇しています。その局面を打開すべく、コロナに対するワクチン事業が本格的に始まりました。当足助病院も職員一同、休日返上で頑張っています。手前味噌ではありますが改めて、足助病院職員の医療人としてのプロフェッショナリズムに感謝です。
この〝コロナ難が転ずること〟を祈念して“なんてん”をコラムの題といたしました。
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