このコラムでも毎年、ノーベル賞ネタで記載をしてきました。
毎年、様々な分野での日本人受賞はとても誇らしいものです。
今年は、真鍋淑郎・米プリンストン大学上席研究員にノーベル物理学賞が授与されることが発表になりました。日本のノーベル賞受賞者は通算28人目で、更に、地球を対象にした研究への授賞は1947年以来だそうです。
真鍋氏の業績は〝大気海洋結合モデル〟の開発です。なんだか難しい語句が出てきましたが、「大気と海洋の間の熱・水蒸気・運動量の輸送を通じた大気の温度や湿度の変化とともに、海洋の水温や海流などの変化も一体として予測するシステム」ということですね。
うーん、なんだか難しいですね。ものすごくかみ砕くと、朝ドラのおかえりモネで百音さんが言っていた「山も空も海も水で繋がっている」ですかね。
気象予報の世界では、大気モデル・海洋モデル・陸面モデルが存在してそれぞれ予報業務に利用されています。特に、1か月ぐらいの予報はそれぞれ個々のモデルを使用することが多いようですがさらに長期になりますと、水を介した大気モデルと海洋モデルの組み合わせが大切なようです。
それに加えて、富岳のようなスーパーコンピューターの出現により地球温暖化・平均気温・二酸化炭素増加等の分野に多大な貢献がなされているのです。
おかえりモネは10月いっぱいで終了しますが、気象好きの僕にとっては、またまた、素敵な出来事になりました。
縁あってこの足助の地で医業を行わせていただいている身としては、改めて「自然環境を大切にして心身ともに穏やかに過ごすべし」と想わされるコラムとなりました。