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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/10/11 

Vol.238  「開口日」

執筆 院長 小林真哉

おかえりモネのファンの方なら〝先々週のシーンで出ていた言葉じゃないの〟と指摘されるところですが、実はこのコラム前々から書き溜めていたものなので敢えてこのタイミングで掲載させていただきました。

『開口日?開校日の変換間違いじゃないの? 院長』
そのようなご指摘は私の大好物ですが、間違いじゃありませんよ。
皆さん、ご存じでしたか? 〝うに〟の解禁日のことを開口日と言うことを。
開口とは、一部の海産物に対する解漁期間のこと。
「この日この時間だけ採っていいよ!」と制限することで、ウニやアワビ・海藻といった希少な海の幸を守っているのです。
〝うに〟は漢字で書くと「海栗・海胆・雲丹」と幾つかの記載がありますが、以下のように使い分けがあります。

海栗: 生きているウニのこと
海胆: 殻を取り出した中身のこと
雲丹: 加工したウニのこと

天然資源である〝うに〟は、漁をしていい日が決められており、その日以外に勝手に獲ることはできず5〜8月の間で、わずか数日しか捕ることができないそうです。その日も、あらかじめ決められてはおらず、天候や〝うに〟の状態を見て決定し、前日に知らされます。
いつ開くか(開口になることを地元ではこう呼びます)ということで開口日と呼ぶようです。おかえりモネでも触れられていましたが、風が穏やかで海の透明度が高い日が最適なようです。開口日は一例でしょうが、天気予報は農業・林業・漁業等の自然相手の生業をしている人々にとりわけ密接に結びついています。

しかし、中学時代?の漢字テストで、〝うに〟は雲丹と各のが正解であったような気がしていましたが、正解は3つあったのでしょうか? 勉強不足だったのかな?
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